会社をリストラされた元エリート族の中年男（那波隆史）が、痴呆症の父を養っている未亡人（愛田奈々）に感化されていく。生き甲斐を喪失させている大人たちの自己実現を描いている、オーピー配給のピンク映画。

荒木太郎監督が得意としている、底辺部のジタバタ群像劇。"テストの点数稼ぎ"のことしか考えられず、人間的情緒に欠けている元エリート族の中年男。会社を解雇されて、売春行為に手を染めている未亡人。この二人が磁石のように引かれ合う。

社会的トップの地位にいた者が、突然ランクを落とされて、社会的ゼロという異世界に入ってしまう。今まで触れてこなかった世界の住人と顔を合わせながら、少しずつ殻を破っていく過程が面白い。

主演女優・愛田奈々の麗かな女体美と演技力の高さは言わずもがな。ツンツンした中年男を攻撃する人間がいっさい登場せず、むしろ心の成長を皆で見守っているような雰囲気すら感じられる。荒木太郎監督の作家性、ここに極まれり。

この愛田奈々という女優はピンク映画のジュリアン・ムーアと言うべきか…演技派っていう意味の例えだけど微妙だったか。。今年になって忽然とメディアから姿を消したような気がする。。

そしてフザけた渡邊元嗣監督と違ってこの荒木太郎という監督は哀愁系の作風でこっちも見応えがあるんです。

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さぁーゆいゆい。


て何故に安里屋ユンタw
と思ったけど
沖縄が舞台じゃない(よね？)
写真でもそういう歌とかを使ってくれて
もうなんか愛を感じる。
感無量。
ありがとう
荒木太郎監督。

「気持ちは引っ越しできないんだ！」
これ何気に名セリフだと思う。

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