ポレポレ

22年目の記憶のポレポレのレビュー・感想・評価

22年目の記憶(2014年製作の映画)
2.9
BS松竹東急で鑑賞。

「南北共同声明」発表により想定される南北首脳会談のリハーサルでの金日成役にソングン(Sol Kyung-gu)が選ばれた1972年と、ソングンの息子テシク(Park Hae-il)が長らく没交渉だった老父を訪ねる1994年とを描く2部構成。

ソングンのオーディション通過後に秘密警察めいた連中が登場する展開には驚いたが、1972年の韓国は朴正煕による軍事独裁政権下だったと知り納得。怖すぎる。

ドラマティックさとコミカルさが中途半端に混ざった印象。本来なら笑える場面でも笑えず、変に重たい雰囲気の場面も続き途中で離脱。演技が下手なソングンが金日成の役を物にした場面は、ソングン/オ長官(Yoon Je-moon)/ホ教授(Lee Byung-joon)とチョルジュ(Lee Kyu-hyung)と分割して映すのではなく、全員一つの画面に収めたほうがソングンの舞台俳優という経歴が活き、且つ訓練自体の愚かしさや虚構性も表せたのでは?
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