Yellowman

20センチュリー・ウーマンのYellowmanのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.8
マイク・ミルズにA24で、ホアキン・フェニックス主演の新作映画の公開が決定したが、

https://youtu.be/SXJGStm9GL0

6年前に、マイク・ミルズ×A24で、こんなにも、素敵な映画が作られていたなんて。
勿論、当時から気になってはいたが、そのまま時間が経ち、新作映画の公開も決まった事だしと、観はじめたら、これぞ、直球、ドストライクな映画でした。
舞台は1979年のカリフォルニア州サンタバーバラ。主人公のジェイミーは、15歳で、スケートとパンクミュージックとセックスに興味がある、いわば当時のキッズだ。両親は離婚して、アネット・ベニング演じる母親と暮らしている。その母親がタイトル通りの20センチュリーに生きた女性だ。大恐慌も経験してる、たくましく生きた、いわば、肝っ玉母さんだ。彼女は下宿を営んでいて、そこでジェイミーと暮らしている。そこの下宿人達とも家族同然に接している。
ある日、母は、思春期のジェイミーの考えている事が分からないからと、下宿人の24歳の女性フォトグラファー、アビー(赤い髪にパンクが好き)と息子の幼馴染のジュリーに面倒を見てくれないかと相談するが・・・ 

この映画はマイク・ミルズの半自伝的内容で、脚本もマイク・ミルズが担当。
マイク・ミルズは、元々、ミュージック・ビデオや、NIKE、adidasなどのCMディレクターで、グラフィックデザイン、スケートカルチャーにも精通している人。
そんな彼が過ごした青春時代が、描かれているのだが、エピソードが抜群に面白い。
そして、何と言ってもアネット・ベニングが母として、1人の女性として、時折、見せる
アンニュイな表情が人間臭くて良いのだ。
この映画は、20世紀に生まれ、生命を謳歌した母への賛美だろうと思う。
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