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20センチュリー・ウーマンのshoのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.0
最後のモノローグのような部分で少し感傷的になる。自分が産んだ子どもが自分とはまるで別の人間に育っていくさま、自分が全く理解できない事柄に慣れ親しんでいくさま、それを受け入れようとするものの限界が来てしまった様子のドロシアに自分の母を重ねる。片親であることを「欠如」だと思うドロシアと、生まれてから長い時間を片で過ごしていてそもそもそれを「欠如」だとは思っていなさそうな(思ってないでいてほしい)ジェイミー。ふたりの和解のようなシーンのドロシアの表情がきらきらしていてまぶしかった。
けんかの理由にジェイミーがへんな表情で「クリトリスの刺激(clitoris stimulation)」と答えるところはちょっと笑った。アメリカポピュラー音楽の歴史をちびっとでもかじっててよかった、と思ったりもした。
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