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20センチュリー・ウーマンのsensatismのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.2
2020/116
人間として、その時代を生きる女性たち。
時代の潮流、その時々の価値観、きって離れることはできない家族関係。
女性には女性の領分がある。
それが良いものであれ、悪いものであれ。
単なるフェミニズム映画ではない、たぶん。
女の身体をもって生まれたときどんな弊害があるのか、そこに幸福はあるのか、その上で人間としてどう生きていくのか。

テレビ地上波で放映してる映画を観ることの良さは自分のセンスで選ぶことができないという点にある。
金ロー、土曜プレミアム、午後ロード、映画天国…全部録画してるが大抵の作品は名もないアクションかサスペンスで、ありふれていて退屈。だが、たまに良い出会いがある。しかもサブスク内で見かけても素通りしてしまうような作品、だけど琴線に触れる作品。それが今作だった。あまりうまく説明できないがただよかった。

アネット・ベニング演じるドロシーをみてるとどうしても煙草が美味しそうにみえてふかしたくなるな。

以下良かった台詞

家で彼女を待っててくれる?
支えが必要かも、大変な時期だから
悪い知らせだったらどうすればいい?
あなたなら対処できるわ、できなくても大丈夫
男は大抵解決に躍起になるか何もしない
解決できない時に寄り添うってことが下手なのよね
男全般と一緒にしないで、僕は僕だ
そうだといいわね

男友達のセックス話にはもし違うと思っても合わせといたほうがいいよ
男は否定されるのが嫌いで幻想を好む

私は(オーガズムを)感じない、友達も皆そう
なぜセックスを?
他の理由があるの
相手の私をみる目や、カッコ悪いほど必死な姿、それからあの声…
それに相手の体、隅々までよく見られる
においも感触もヤれば分かる
2回に1回は後悔するけど
じゃ、なぜヤる?
後悔しない時もある

あんたとは親しすぎてセックスできない
分かんないよね、ごめん
協力する、乗り越えよう
乗り越えたくない
嘘だ
他の男と同じね
セックスだけじゃない、君が欲しい
あんたの考える"私"でしょ、それは私じゃない 
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