ちろる

夏至物語のちろるのレビュー・感想・評価

夏至物語(1992年製作の映画)
3.8
[夏至物語]
あざの数だけ愛して。
一生消えない傷。だから一生愛して。
ぼんやりと愛するとおるが帰ってくるのを待ちながら、茹だるような暑さの中でぼんやりとしている中で世界にはいろんなとこで不幸がまみれている。
それが何もない彼女にとって少しだけ安心できる材料だったりする。
一日中漂う夏の匂い。
古いアパートメントでしか紡げない物語はとてもノスタルジックでもあった。
何でもない物語
ちょっとメンヘラの物語。
ちょっ 上田晋也!!笑った。

[オムレツ]
山崎裕太さんの見た目が幼くて可愛いのだけど、両親の離婚で大人になりすぎて、父さんに説教するダイジロウが逞しすぎてカッコいい。
妻が忘れられなくて、オムレツ作る中毒になる父親が確かにホラーなのだけど、高田純次さんだったから笑えた。
Tバック履いててくれたらもっと笑えたけど、岩井作品でそれはないか。
大人になれなかった親と、早く成長せざる得なくなった子供たち。
ある意味良いバランス取れてて微笑ましい。
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