シアーシャローナンが演じた愛すべきキャラクター性。親に反抗し、目立った子と仲良くし、都会に憧れ、親から付けてもらった名前すら名乗らない。思春期の葛藤と、クリスティンの成長がテンポ良く90分にまとまってて素晴らしかった。
ティモシーシャラメとシアーシャローナンの美男美女っぷりは破壊力すごかった。でもやっぱりあのおデブの親友と、ダニーといる時のクリスティンがよかったな。友達や親への感謝に気づけた時、「レディバード」と名乗るのをやめて「クリスティン」と名乗れるようになったのは大人への1歩やったんやろう。最後は結局また飲みすぎて病院送りになってたけどそれもまた彼女らしいって感じでよかった。人間はそんな短期間で劇的に変わることはないからなあ。そこもリアルでよかった。
思春期を切り取った映画としては素晴らしかった。そして久々のA24制作。少し荒くした画質とか、景色とか音楽とかやっぱりセンス抜群やね。
