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レディ・バードのロクのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.5
娘さんのいるママさん達号泣必至の映画!もうボタンがあったら連打しまくるぐらい母と娘の関係性について共感しまくりな出来事満載な作品なので親子連れで是非とも観に行くことをオススメする作品です!本作は個性派美人女優として数々の作品に出演してきたグレタ・ガーウィグが初監督作品として手掛けた自身の高校時代を題材にした自伝的青春映画でカリフォルニア州サクラメントのカトリック系高校に通う髪の毛をピンクに染め上げ自分の名前が嫌で周囲の人間に「レディ・バード」と呼ばせている少し変わったクリスティンという女の子が主人公です。失業中のパパ、看護師として家計を支えるママ、一流大学を出たにもかかわらず近所のスーパーでレジ打ちをしている兄(養子)と兄の恋人という5人で暮らしている彼女は決して裕福な家庭環境ではないにも係わらず田舎くさい地元の大学に行くのが嫌で文化のあるニューヨークやニューハンプシャーのような都会の大学に行きたいと考えていてそのことをママに相談するのですが学費の高い都会の大学に通わせるような金銭的余裕はうちには無いから学費の安い地元の大学に通いなさいと猛反対されてしまい常日頃から自分に対して小言ばかり言うママに不満が募っていたレディ・バードは怒り大爆発!遂に心優しいパパに頼み込んでママには内緒で都会の大学へ進学する手続きを始めてしまいます。そんな彼女も同級生の男子との初恋や失恋、親友との喧嘩、アルバイト先で出会ったイケメンとの最悪な初体験など様々な出来事を通して少しづつ成長していくと共に喧嘩ばかりしていたママとの距離も縮めていきますが卒業式の日に地元ではなく都会の大学へ通うことがママにばれてしまい...娘のことが大切だからこそ強い口調で小言をいってしまう母親と自分でも悪いとは思っていても母親に押しつけられることが嫌で反抗的な態度を取ってしまう娘どちらも似たもの同士だからこそぶつかってしまう母娘の関係が本当に丁寧に描かれていて良かったです。自分は男なので判らない部分も多かったけど初監督作品でアカデミー賞にノミネートされたのは判る良い映画でした。個人的には18歳の誕生日にコンビニで女性用の成人雑誌(マッチョな男子の全裸写真ばかりが載ってる)を買いレジの男性店員に「18歳になったからこんな物も買えるのよ!スゴいでしょ!」とドヤ顔で言い放つレディ・バードには爆笑してしまいました。っていうかアメリカでは女性用の成人雑誌というものが売っていることに驚きました。
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