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レディ・バードのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
3.0
Lady Bird:グレタ・ガーウィグ監督、シアーシャ・ローナン主演、2017年作品。女子高校生を主人公にした青春映画。

作品賞や脚本賞、主演女優賞の受賞やノミネートも多くて、評判もいいが、普段ならスルーしそうな作品。鑑賞の決め手はジャケットだろうか。シアーシャ・ローナンの青い瞳に、真っ赤に染めた髪に、マネキンのような無機的な横顔。何となく狂気を潜んでいるような少し危険なイメージに誘われたけど、違った(苦笑)

彼女が演じるのはごく普通な感じの女子高生で、少女のような危険さは全くない。実際女優歴10年の20代中頃のシアーシャ・ローナンにはけっこうな貫禄もあると思った。しかも女流監督の描く母子関係が核となるドラマだと分かってくる。完全にチョイスを失敗したかのように思ったが、意外と退屈せずに観ることが出来た。

主人公の彼女は普通だが、お父さんがうつ病で職を失ったり、好きな彼氏がゲイだったりと社会風刺を織り交ぜているのも観どころだろうか。あとは母子のやりとり・・・。全体的にわりとお洒落に観えるのは、ラフっぽく飾り気の少ないようで、当然かなり作り込まれたキャラクターや映像なのだろうなと思う。どちらかと言うと大人の女性向けという気がした。

まあ大人の男性が観てもそれなりに楽しめるつくりだとも思う。でもちょっと評判良すぎない??(笑)
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