Matilda

四月は君の嘘のMatildaのレビュー・感想・評価

四月は君の嘘(2016年製作の映画)
3.8
原作漫画、アニメで大人気の今作、あまり評判が良くなかったので劇場では観ませんでしたが、普通によかったです。演奏シーンのために劇場で観てもよかったかも。

子供の頃、天才ピアニストとして有名だった有馬公生はある日、バイオリニストの宮園かをりと出会う。この出会いが、しばらくピアノから離れていた彼を演奏の世界へとまた連れ戻すのだが…。

私は原作漫画をちょっとだけ読んだことがあって、それにこの映画の予告編を観て、なんとなく話の流れの予想はついていました。結局、予想通りではあったのですが、面白かったです。君の膵臓を食べたいと似ているような似ていないような。

結末がなんとなくわかっていて、それでも面白いのはキャストの良さにあるのではないかと思います。広瀬すず、今作でも見事です。彼女のミュージックビデオなのかというくらいころころ表情は変わるし、いきいきしていて、素敵でした。そして、石井杏奈と中川大志が予想以上によかった!特に石井杏奈はここさけの実写版でも素敵でしたが、今作では可愛い。とにかく可愛い。最高でした。はー可愛かった。私は演技しているところを初めて見ましたが、中川大志も今回の役どころがすごくハマっていたように感じます。

『君はどうしたって、表現者なんだよ。』この台詞が私はすごく好きです。私は特に演奏をすることはないのですが、この、演奏をする者、表現をする者にしか分からない世界にとりつかれているような感覚をうまく表現しているような気がします。映画では時間の都合上、カットされていたところが沢山あるでしょうし、こういう音楽絡みのシーンがもっとあるであろう漫画やアニメもちゃんとみたいと思いました。

映画ではカットされがちな演奏シーンが今作は沢山入っていたのは意外でした。演奏が本人かどうかは別として、見せ場のように演奏シーンが使われていて、音楽をちゃんと大切にしていて、そこは今までの映画とは違った気がします。

主題歌のいきものがかりもぴったりでよかったです。歌詞をちゃんと聞いてみるとなんだか泣けてきちゃいますね。良作でした。
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