とても面白いです。妻を誤って殺してしまった夫が主人公。自分もなぜか死んでしまう。そのあとグループディスカッションをしている部屋に迷い込んでしまい、妻殺しを認めるよう追求される。TVの中のおばあさんに言われた番号7734の部屋に入ると、妻を殺す数時間前に戻る。ディスカッションと妻殺しの数時間前を繰り返しつつ物語は進みます。グループディスカッションの参加者は、現世で殺人を犯した人か単に自殺したひとたち。自殺したひとが責められるのはキリスト教の教えなのでしょう。なぜ自分はここにいるのか？妻を殺したからだ。なぜ妻を殺してしまったのか？諍いのあとの事故だったのだ。なぜ諍いが起きたのか？といった感じで謎が少しずつ明らかになっていきます。とても良くできたお話です。妻を愛するあまり彼女の生活を強く束縛してしまった不器用な男の懺悔の物語かな？ちなみに、7734はひっくり返すとHELLになります。
