アールばあちゃん

モンタナの風に抱かれてのアールばあちゃんのレビュー・感想・評価

モンタナの風に抱かれて(1998年製作の映画)
3.7
題名に惹かれて録画した映画。
乗馬中の事故により身体と心に深い傷を負った娘と愛馬を立ち直らせるために、一緒にモンタナに向かった母親と、馬を癒す能力を持つ(ホース・ウィスパラー)カーボーイの大人の恋の物語といってもいいのだろうか。
モンタナの雄大な自然(大地と空、その中の馬と人間が美しく撮られているのがいい)、そこでふれあう人々に身体も心も癒されていく。
いつしか二人は心を開き引かれあっていくが、それ以上の関係にブレーキをかけねばならないのが大人。
許されない恋を自ら断ち切ろうとする最後のシーンで母親役のクリスティン・スコット・トーマスの演技に心が震えた。
相手役のカーボーイを演じたロバート・レッドフォード、若い頃は、いい男臭ぷんぷんで、何か近寄りがたさを感じていたけれど、朴訥だけれど魅力的なおじさんを演じています。
スカーレット・ヨハンソンはこの時まだ14歳で、これから益々演技と美しさに磨きがかかっていくのだろうと思わせる難しい役を演じてましたね。
愛馬のピルグリムも脇役ながら演技力(?)では引けを取ってませんでしたが。