ひだまり

ダウンサイズのひだまりのネタバレレビュー・内容・結末

ダウンサイズ(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【あらすじ】
人のサイズを、今の1/10以下に縮小したら、人々はどんな選択をするのか。

人口の爆発、地球環境問題などの背景のもとに、一人のお人好しは周りに翻弄され続け、その様々な側面を目の当たりにする。

抗議運動を通して投獄されたベトナム人の女。
その女との出会いがきっかけで訪れたノルウェーのコロニーでは、地球環境問題に対して着々と準備を進め、縮小人間だけが生き残る永遠の地下コロニー建設計画が進んでいた。

【感想】
明日地下コロニーに移住するという人たちが、もう太陽の光を見ることができないからと、日没を目にして涙ぐんでいるのを目にして、来るかどうかも分からない世界の終わりに対して備える様子を滑稽に描いているなあと思った。

日没後、全員がぞろぞろと地下コロニーの入り口に向かう様子はドゥシャンのいうところのまさにカルトで、今現実に起こっていないことに対して、そうなるかもしれないと過度に敏感になり、一つの情報にすがり人生をそこに全て捧げてしまう。

そんな人々を風刺しているように感じて面白かったです。
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