Ryoko

選挙の勝ち方教えますのRyokoのレビュー・感想・評価

選挙の勝ち方教えます(2015年製作の映画)
3.5
ボリビア大統領選挙のコンサルタントを依頼されたアメリカ人女性が主人公。
負けが色濃い候補者をどうやって勝たせるかという話の方がが気楽に見れたかもしれない。しかし、それに止まらなかったところが良かったと思う。
現実と同様、劇中で描かれる選挙キャンペーンは、ネガキャンばかりで政策はほとんど語られず、いかに世論を作り上げられるかに終始している。実際の政治なんてそんなものだという皮肉にもなっている。
精神を病んで終始落ち着きがない、それでも勝敗にこだわり候補者にも噛みつきまくる完璧主義者、しかし無力感に苛まれるという難しい役どころを演じたサンドラがとても良いです。
「政治なんてそんなものよ」と言う主人公に対して、ある青年が言う
「あなたは人の言葉ばかり引用するけれど、あなた自身はどうしたいのですか?」が刺さります。
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