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ザ・サンドのRのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・サンド(2015年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2015年のアメリカの作品。

監督は長編初監督のアイザック・ガバエフ。

あらすじ

ピーチパーティーの翌日、二日酔いで起きた若者七名。しかし、グループの1人が砂浜に降りた瞬間、地中から現れた無数の触手により体に吸いつかれて、無惨に溶けてしまった後、砂浜深くに沈んでしまう事象が発生、なんとビーチそのものが肉食性の怪物と化してしまう。

U-NEXTにて。

「アトロク」の前身ラジオ番組「タマフル」でゲストの三宅隆太監督が確か「モンスター映画特集」か「「未発売映画特集」みたいなので紹介されていて、気になってこの度ようやく鑑賞。

で、今作ジャンルとしてはモンスターパニックものなんだけど、そのモンスターってのが生き物ではなく、無生物である砂です笑

正確にはビーチパーティーで見つけた明らかに宇宙外からやってきたであろう卵が孵化して、その中に入っていたもの(多分、エイリアン)がビーチの砂に寄生したもの。

え?砂がモンスター?じゃあ、砂に吸い込む的な攻撃してくんのかなぁと思っていると、そこは割と工夫していて、まず対象であるティーンが砂に手や足が触れるとそこから透明な触手(長さにすると5cmくらいのもの)が現れて、付着して取れなくなり、その部分がドロォッと溶け出して、人体が破壊、それで飲み込みやすい形になったら砂に飲み込まれ、吸収される攻撃手段。

なので、冒頭から何人か死んでいくんだけど、顔が張り付いてそこが溶け出してガイコツが見えちゃったり、口から吐血したりと割とグロ描写も頑張ってる。

加えて、今作のシチュエーション自体も割とよく考えられており、基本砂の上で寝ちゃってた他のティーンたちはどうやら食べられてしまったようで、生き残った7人は監視小屋やオープンカーの車内、そしてドラム缶の中にいたことで助かったようなんだけど、砂に触れちゃうと食べられてしまうということで、要は「高鬼」のように足場を利用してのサバイバルが展開されるところが面白い。

その中でサーフィンボード×2を使ってベンチまで移動しようとしたり、罰ゲームで没収した携帯を取りに車のトランクを開けようと四苦八苦したりと、スリリング展開も割と頑張ってる方。

特に、一番チャラそうな金髪の女の子が死亡フラグ立てまくりの中で、お母さんに手紙を残したりと意外と家族想いな一面も見られて好感度高し!

また、ドラム缶にいれられて、顔にオチンポの落書きされた黒人の巨漢君が一番可愛そうでただでさえドラム缶に挟まって身動き取れないのに日光にジリジリと照らされてこれだけでめっちゃ可愛そうだった笑

他にも、ソーセージを放ってどこまでがモンスターの活動領域か調べたり、なんとなく考えつきそうなもんだけど靴が重要なアイテムだということが終盤に発覚したり、誰が生き残るかの予想も割と予想外だったりと設定の中で面白くさせようという気概も伝わってくる。

そんな感じで巻き込まれる7人にとっては生きるか死ぬかの瀬戸際なんだけど、側から観たらただ、なんもない場所でわーきゃー言ってるような独特のギャップ感が面白い感じ。

ただ、終盤は普通の巨大エイリアン(の触手)との戦いに移行しちゃったのが、残念だったかなぁ。どうせだったら最後まで小規模で見せて欲しかった。

まぁ、観てわかる通り、かなり低予算で撮影日数もわずか12日という強行スケジュールで撮影されたもののようで、CGのクオリティは低いし、7人と終盤現れるパトロール以外の登場人物はほとんど出てこなくて寂しい感じでだけど、アイディア一発の割にまあまあ健闘した作品で程よく楽しめました。

こういうジャンルムービーよろしくちゃんとオパーイ要員も出てきますよ👍
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