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ブルーに生まれついてのleylaのレビュー・感想・評価

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)
3.8
チェット・ベイカーの半生の一部分を知るにはおすすめ。恋愛の話はフィクションだそうですが。

繊細な精神の持ち主だからこその彼の音色、危ういからこその魅力。ただその繊細さのために薬に手を出し、転落していく。
トランペットを演奏したい一心で努力してどん底から這い上がる姿は、まっすぐで純粋だ。だから最低なのに憎めない。
やっと掴んだ再チャンスのステージ、マイルスという巨人をはじめ観客の前で演奏する緊張感は計り知れない。だから仕方なかったのかもしれないが残念な終わり方だ。

イーサン・ホークはチェット・ベイカーが乗り移ったかのような演技で素晴らしかった。

ジャズ好きではないけれど、チェット・ベイカーのトランペットを改めて聞いてみると本当に繊細な音でいいなと思った。マイルスほどの腕はないのだろうけど、人気があったのはわかる気がする。
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