トランペット奏者
C・ベイカーの再起の姿を、
過去を交錯させながら描く
ジャズらしい
色気を含んだ物語。
ドラック漬けの
日々から抜け出し、
愛されるという支えを得る。
ジャズの本流へのコンプレックス。
弱い心と音楽への執念が
入り混じりながら再起を図る。
才能というものは時に残酷。
キャンディーの甘さから抜け出た彼は、
人生の2択を迫られる。
私たちは彼がどちらを選ぶのかを
見届ける事となる。
イーサン・ホークを
信じて観て良かった。
余韻も素晴らしい。
彼の目の奥の光に
グッと来るものが。
眉間の皺ひとつにも味わいが。
肉のついた背中も良かったなって。