くろねこヤマ子さんの映画レビュー・感想・評価

くろねこヤマ子

くろねこヤマ子

只の映画館好き。
レビューはノリで書いてます。
社会派ではありません。
2017年劇場鑑賞数は116本。
もう少し時間が欲しいところ。

映画(376)
ドラマ(0)

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.2

始まってすぐさま
あの殴りつけたような
字体が目に入った時、
劇場に観に来て良かったと
小さく握りこぶしをギュ。

久しぶりに
好きな作品に当たった。
1/30も観てないのに
そう思える
嬉しさといっ
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

4.0

コッポラ監督らしい視点。

南北戦争最中の女子寮に
敵である北軍の大佐が
転がり込んだところから
始まる物語。

女たちの眼が、表情が、
それまでのものとは
異なる光を持ち始める。

「異物」が投入さ
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ラブレス(2017年製作の映画)

3.9

観ているうちに
じんわりと冷えてくる。

大人という生き物の上にかかる
黒い、薄い膜を捉えた物語。

愛のない夫婦の元に生まれた
12歳の少年の失踪と捜索。
そこに何かが生まれるのか。

雪の積もった
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.7

思いもよらず
政府の内情を記録した
秘密文書が出回った事で、
掲載するか否か
決断を迫られる
ワシントンポストの物語。

家族や会社、人間関係。
潰したくない想いを抱えながら
大きな決断を迫られる
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

3.8

冒頭の。
ガーゼに似た白い布を
厳かに捌く姿が、
茶道で茶巾を
扱う様に似ていて
素敵だな、と思った。

衣装も洒落てる。
惑星で語るところ
SFだったりするところ
永遠を追うことで
生き返ってきたと
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大英博物館プレゼンツ 北斎(2017年製作の映画)

3.7

日本に住まない
北斎愛に溢れた人たちが

北斎について
熱く教えてくれる
ドキュメンタリー。

画狂老人卍を
こんなに愛してくれて
ありがとうって思う。
(改めて凄い画号)

少し退屈な部分もあるけれ
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ターナー、光に愛を求めて(2014年製作の映画)

4.0

ターナー展の開催と併せた
上映会を観てきました。

2020年から新しくなる
20ポンド紙幣の肖像画は
ウィリアム・ターナー。
英国を代表する風景画の巨匠。

彼の人生の中程から晩年にかけてを
そっと
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

4.4

靴磨きを生業とする
さして明るくない境遇に
身を置く初老の男が、

「行き場を間違えた」
黒人亡命少年と
出くわしたことで、

閉塞感のある日々に
膨らみが起こる物語。

見ず知らずの人間のために
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.1

幾度も映し出される
同じアングルの
家路へと歩くシルエット。

その距離や歩き方で
ふたりの心情を写し出す。
縮まってゆく時、
気持ちが重ならない時、
シルエットが語る。

障害を持ち、
身内に無下に
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汽車はふたたび故郷へ(2010年製作の映画)

3.8

縦三列?で
列車に乗る姿は秀逸。
退屈だけれど
嫌いになれない作品。

若き映画監督が
自国の
厳しい規制に耐えかねて
自由を求め、
いざフランスへ。

ところが思い描いていた
映画製作とは程遠く、
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あなたの旅立ち、綴ります(2016年製作の映画)

3.7

シャーリーマクレーンの
しじみのような目が好き。

劇場で予告を観た際、
彼女にピッタンコの
役柄だと思った。

人生の最後を見据えて、
生前に訃報記事を
用意しておこうと決めた
少々身勝手な老婦人と
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.9

大人を包む
甘いだけじゃない
ファンタジー。

話す事に障害を持つ、
チャーミングな掃除婦。
異生物であり研究対象である
「彼」に惹かれ、
彼女自身にも変化が現れる。

相手を理解すること。
ありのま
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少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)

3.7

時は第二次世界大戦。
子ども支援施設の
幼きユダヤの
少年少女たち。
密告により居場所を失い、
自らの脚で
スイスへと向かう物語。

子どもたちの勇気と忍耐。
密かに手を貸す大人と
身を守るために裏切
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ル・コルビュジェとアイリーン 記憶のヴィラ(2015年製作の映画)

2.4

覚悟はしていたけれど、
想像以上。

もっと舐めるように
建物も見たかった♪
いろいろ辛かったです。

アラニスモリセットが
出てきたところに驚き。

アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.6

エルたんの透明感に
頼っていない作品。

心と身体のズレを
一致させ、
男性として
生きていきたいと願う
ティーンエイジャーと、
その家族の物語。

黒い血が流れているような
少し浮かんだ作品を
出演
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

3.6

映画そのものの事は
あまり期待してなくて、

ラストから
エンドロールにかけて
流れる曲を確認したくて
初日初回を観た。

曲が流れ、
物語の印象が変わった。

待って良かった。
作品のパーツの中で
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.1

固まっていた人生が
解き放たれる物語。

人種も生きてきた背景も
全く違うふたりに

心の交流が生まれた時、

カフェに集う
ちょっとはみ出た人々をも
温かく包む。

キンキンと
ヒステリックな女は、
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ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

3.8

深く暗い沼のような場所で
人生の大半を過ごす
老女ローズ。
彼女が精神病院へ
来るまでの経緯と、
間違いはなかったかを、
とある医師が紐解く物語。

老女の若かりし時を演じるは
ルーニーマーラ。
ちょ
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.3

ハードボイルドに、
シリアスに。

監督らしく
ほのかに暖かく、
笑い少々、
ワサビは多めに。

難民が増えた事から
生まれる問題。

あぁそうだよな、
そういう事なんだよな
と、独特なテンション故の
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アマデウス ディレクターズ・カット(2002年製作の映画)

4.1

劇中の
サリエリ目線で言えば、

神が愛した男
モーツァルトを、
神に愛されなかった男
(つまりはサリエリ)が
彼とのエピソードを
振り返り、語る物語。

180分の
ディレクターズカット版であっても
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

4.2

名作。

初めて見たときは
ダイアンキートンの
雰囲気ある身のこなしと
お洋服の着こなしに
魅了された。

あと、
おっさんメッチャ話すやん
って。

大人になって観返すと、
染みるね。染みる。

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マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年(2016年製作の映画)

3.5

唯一無二の素敵な靴を作る
マノロブラニクの、
チャーミングな
インタビューとともに、
人生をライトに振り返る。

彼は生まれた時から
美しいものに
囲まれていて、
それを靴づくりで
私たちに還元?
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プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード(2016年製作の映画)

3.2

プラハにおける
モーツァルトの色恋と、
ドン・ジョバンニ完成までを
美しく描いた物語。

予告を観て、
衣装・内装・装飾品が
きっと素敵な作品だわ
と感じたから観たわけですが、
そういった観点から眼福
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ルージュの手紙(2017年製作の映画)

3.5


芍薬のように咲き誇る
カトリーヌ・ドヌーヴ。
やっぱり華やか。

数十年の時を経て、
再びひとときを共に過ごす
血の繋がらない母娘。
価値観は違えど、
互いを想う気持ちが
陽だまりのような物語。
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ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

3.9

明るめタルコフスキー。
まだ学生の頃の作品とか。

ご陽気ではないけれど
陽の光感じる明るさが
暖かい。
若い。
赤い風船かな?とか思う。

バイオリンを習いに
音楽学校に通う少年と、
舗装工事を担い
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サクリファイス(1986年製作の映画)

4.2

観ていて
苦しい作品だった。

スライドする画面は
どこまでも美しく
完璧な構図だし、
それは才能だし、
彼の持ち味だし、
変わりないのだけれど。

タルコフスキーが映画的に
表現しようと試みたものは
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(1974年製作の映画)

4.0

身を削っている。

鏡という
それっぽい物質を通して、
タルコフスキー監督自身の
内包された心情を
吐露した作品。

母と妻と息子と
幼き自分自身と
ぼんやりと父が
映し出される鏡。

意志薄く宙を漂
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.0

初見は学生時代。
あの頃は
この作品の空気感に
包まれるような
気持ちになった。
今回はもっと
客観的に観たというか。

タルコフスキーの
故郷を想う
強い念を感じる作品。

ストーリーとは別に。
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花様年華(かようねんか)(2000年製作の映画)

4.3

美しい映画だと思う。

色、切り口、人の心。
混じり合い、
プツリと切れる
その頃合いが見事で
人間を温かく
救う感じがした。

伴侶に恋人がいるもの同士が
プラトニックに愛を紡ぐ物語。

なんて言っ
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ストーカー(1979年製作の映画)

4.5

2018年。
新年劇場一発目。
ぶくぶくと良い作品に
沈むことのできた幸せ。
ひっさしぶりに観る
ストーカー。

セピアカラーと
グリーンを帯びたブルーグレーの
画面の切り替わりの良さ。
一点透視のア
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.5

暖かなものが
自身を肯定してくれる感。

才能豊かな主人公に
親友たちが
引き上げられていく物語。
臆病でいてはダメだ、
きっとうまくいく
唱える事で芽生える決意。

生きて行くって、
自分の気持ちを
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.1

老いて尚
カラフルな人生賛歌を
唱えてくれる
ホドロフスキー監督。

生き方を押し付けようとした
父親から離れ、
独自の人生観と
詩の世界に生きた青年の物語。

生きていることを
生きて行くことを
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ベルサイユのばら(1979年製作の映画)

2.7

何かとすれ違いを
感じる作品。

ドゥミは何故、
この仕事を
引き受けたのかしら。
東宝さんは何故、
ドゥミに白羽の矢を
立てたのかしら。

白いタイトパンツが似合わない
ハの字かつ眉間の広いオスカル
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サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

4.3

取り憑かれた恐怖
とは何なのか。
愛と思い込みと
ファンタジー。

サーカス一座の長男坊が、
メキシコ版・梶芽衣子宜しく
眼力のある母親に取り憑かれ
もがき苦しむ物語。

エルポト。
ホーリーマウンテ
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.1

家畜への演技指導
業界No.1、
クストリッツァ監督。

独特な鑑賞後感。
やっぱり好きすぎる。

ミルクの運び屋と
イタリア人わけあり女が
出逢い、逃げ、そして…
の、物語。

土っぽさ、泥っぽさ、
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.7

パンク好き男子と
超カワ宇宙人の
融合物語。

そのチープな感じと、
テカテカした雰囲気と、
不味そうな予感。
それでも口に
入れてしまう感じ。

曇天の中で食べる
ジェリービーンズのような作品。
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