こーひーきゃっとさんの映画レビュー・感想・評価

こーひーきゃっと

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memo書き。映画館好き。
レビューはノリで書いてます。
そして最近サボっています。
2017//23.8(1).11(1).10(1).10(2).13(3).8(1).7(2).10(1).9.5(1)
■114.□101

サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

4.3

取り憑かれた恐怖
とは何なのか。
愛と思い込みと
ファンタジー。

サーカス一座の長男坊が、
メキシコ版・梶芽衣子宜しく
眼力のある母親に取り憑かれ
もがき苦しむ物語。

エルポト。
ホーリーマウンテ
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.1

家畜への演技指導
業界No.1、
クストリッツァ監督。

独特な鑑賞後感。
やっぱり好きすぎる。

ミルクの運び屋と
イタリア人わけあり女が
出逢い、逃げ、そして…
の、物語。

土っぽさ、泥っぽさ、
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.7

パンク好き男子と
超カワ宇宙人の
融合物語。

そのチープな感じと、
テカテカした雰囲気と、
不味そうな予感。
それでも口に
入れてしまう感じ。

曇天の中で食べる
ジェリービーンズのような作品。
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ロバと王女(1970年製作の映画)

4.1

妃を亡くした王さまが、
自分の娘に求婚するという
衝撃的な幕開け。

見目麗しい王女は
ロバの皮を被って逃亡し、
そして出会う
イケメン王子と恋に落ちる
古典的ストーリー…なのだけど、

その実、アヴ
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エル・トポ(1969年製作の映画)

3.8

二部構成でお届けする
圧倒的な大自然を
後ろに従えて
繰り広げられる
人間の欲望をも追求した
死と再生の西部劇。

無法者を倒し、
4人のツワモノと闘った後、
戦うことも勝つことも
とどのつまりナンセ
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話の話(1979年製作の映画)

3.6

アニメーションの美しさ。
手のかかった魅せ方。
推敲を重ねた丁寧さに、
ときめかざるを得ない
といったところ。

ストーリーらしきものは
掴めず。
ただただ感性を
研ぎ澄ませて
映し出される夢に身を委
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羅生門(1950年製作の映画)

4.1

ひとつの犯罪が
4通りに描写される。
その食い違いっぷり。

証言するは盗賊と
殺され霊となった侍。
盗賊に犯された侍の妻。
そして見ていた木こり。

互いの言い分は
どれも真実味が薄く、
我が身を守
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26人のコミッサール(1932年製作の映画)

4.0

好きな作品のひとつ
「放浪の画家ピロスマニ」
を撮った監督の
お父上の撮られた作品
ということで鑑賞。

1933年に作られた
上質なアジテーション作品
とでも言うべきか。
ロシア左派万歳という流れ。
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グロリア(1980年製作の映画)

4.1

監督独特の
超クローズアップで魅せる
厚ぼったい瞼の色気。

彼女のつくる表情は
本当にたまらない。
ジーナのハンサムっぷり。
ハードボイルドウーマン。

大きめの上半身、
背中を少し丸めて前のめり、
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草原に黄色い花を見つける(2015年製作の映画)

3.7

ヤサ面の
モヤシ兄貴の少年物語。

小さな恋心あり、
うっすらとした冒険心あり、
でも自分に自信がない故に
黒い心を覗かせる
モヤシ兄貴に
何とも言えない気持ちになる。
なんていうかな所謂思春期、
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ブレードランナー(1982年製作の映画)

-

自分のための覚書。
ノンスコア。

初見は地上波。
金曜ロードショーか何かで
幼なゴコロに
なんか目茶苦茶疲れる話!
とか思った記憶。

2度目は学生時代。
授業の一環で、
ブレードランナーと
メトロ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.8

時空を行き来しないSFは
トキメキ対象外
の、つもりだったのに、
不覚にもウキウキ。

爽やかな多幸感を味わう。
ハリウッド映画観ました!
みたいな。

初代ブレードランナーを
(生死という意味はなく
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

3.8

婚約者の面影。
動き出せない女から、
国を越えて探しに出る女へ。

主人公アンナが
ミステリアスな彼に惹かれ、
緩やかに変わって行く姿を
丁寧に描く物語。

動かなければ
知り得なかった事を幾つも知り
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ハネムーン・キラーズ(1970年製作の映画)

3.9

ヒステリックで
マンモス・グラマーな
元看護婦長と、
出会い系文通雑誌を通して
知り合った
手慣れた感じの結婚詐欺師。

詐欺行為のその先の
嫉妬から生まれる凶悪行為。
実話ベースの物語。

胸糞悪い
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.5

有罪を認めた男の刑を
軽減するために
弁護士が頑張る物語。

その線上に、
見えてくるものと、
気づかされること、
浮き彫りになること。

この物語の内容も
言わんとすることも
わかるのだけれど後味は
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

4.3

可愛い妻と子供がありながら
コケティッシュな女性にも
ふわふわと惹かれ、
両方と幸せになろうとした
自分本位の男の物語。

この話、
こう終わるのか…。

そして時折あのラストを
ふと思い返して
タイ
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.0

端役贅沢映画。
ルグランにゴダールに
アンナカリーナ。
ちょこっと出てきて
あらあら♪と思う。

病院で受けた検査結果に
死の影を感じ、
その結果を知るまでの間
不安に苛まされる女の
心情と行動。
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

たんたんと続く日々の
小さな変化や
ちょっとした起伏に
焦点を当て、
その日々が続いていくことを
肯定した良き作品。

日常に織り込まれる
優しい詩たち。
まぁるい言葉の粒たち。

ジム・ジャームッシ
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ローラ(1961年製作の映画)

3.8

ドゥミ初の長編且つ
ルグランと作った
最初の作品。

たくさんの人の人生が
軽快に交差し、
コロコロと変わる場面転換は
モノクロなのに
カラフルさを感じる
ドゥミらしさ。

その中心はアヌーク・エーメ
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わが青春のフロレンス(1970年製作の映画)

3.7

はじまりはとても絵画的。

セピアの色調で魅せる
冒頭の美しき街並み。
このまま
映像美だけを堪能して
終わっていくのではないかと
不安になるほど。

流れるモリコーネのメロディ。
それだけでグッと哀
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天使の入江(1963年製作の映画)

3.8

ジャンヌ・モローの
迷いない流れるような動線が
心を複雑な軽やかさに誘う。

ルーレット遊びに
どっぷりハマった
ブロンド美熟女と、
賭博初心者の
お人好しで真面目系青年が
ともに過ごす数日間。

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ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

4.2

多くの施術者を抱える
マッサージ院内の群像劇。
盲人たちの
人間模様。恋愛模様。

皆んな心を持っている。
押し殺した想いから、
溢れてしまう想いまで、
内面の弱さを
余すことなく映し出す。

見えな
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.6

砂漠に。
砂漠が相応しくない
風態の男が居たら
気になる。引き込まれる。

そんな掴みから始まる物語。

素晴らしく美しい
乾いた景色と
流れるスライドギター。
時の刻み方。

薄汚れた抜け殻のような
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汚れなき抱擁(1960年製作の映画)

4.2

某テレビ番組に出てくる
油性ペンメイクのおじさん
よっちゃんは、
若き頃のマストロヤンニが
好きだったんじゃないかと
思ってしまうほど
なんだか似てる。(失礼)

睫毛びっしり美男子
この頃のマストロ
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.9

原題、青梅竹馬。
何の事だろうと思ったら
幼馴染のことだった。

幼馴染の男女が
緩やかに時間を共にし、
結婚するような
しないような。グダグタ。
この街のような姿。

あの頃、輝いて見えたもの。
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

3.8

大きく吸い込まれそうな瞳。
溢れんばかりの涙を見る時、
好きになっちゃうよなぁ
って思う。

知的で美しく奥ゆかしい
古風な良妻賢母マダムが、
新しい世界に慄きながらも
一歩を踏み出した事で、
徐々に
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

悪魔・祈祷師・謎の女。
この3人をどう捉えるかで
解釈が随分変わる物語。

本当がどこにあるのか
考えられるだろ?と
与えられる感の残る
挑発的な作品。

物語がどんどん転がり、
着いて行くのに精一杯
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家族の肖像(1974年製作の映画)

3.9

静寂から喧騒、
やがて崩壊の室内劇。

孤独の楽園で暮らす
教授の元に、
ズカズカと入り込んだ
眉の細い伯爵夫人と
仲間たち。

彼らの常識でない行動に
家の息吹が蘇る。
そして。
来るべきして来たと
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.6

皆歪みを抱えて生きている。
見えてないだけ。
見せてないだけ。

過去に傷を負った
鶏ガラ系マダムが、
男たちの性癖を
一手に引き受けつつ、
注がれる悪意を成敗する話。

シックなんだか、グロなんだか
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

4.1

ポランスキー監督の
舵の切り方が好き。
色の出し方も好き。

チャイナタウンに
曰く因縁を持つ探偵が
偽の依頼にまんまと嵌り、
真の闇を暴くため
奔走する物語。渋め。

話の流れが「ごろり」と変わる
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

3.7

若くして成功を手に入れた
天才ダンサーの、
これまでと今を
構成観やすく纏めた作品。

ラストのダンスに
辿り着くまでの物語。

彼が駆け登った階段、
心の痛み、もがき。
そしてやがて来た
そっとした
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

最近何観た?
何オススメ?
に、答え易い作品。

全編に渡って
刻まれるビート。
気持ちを持っていかれちゃう
ドライビングテクニック。
ふたつが見事に重なりあって
身体が揺れる。

主人公の背景、
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.9

あの高い空は秋の空。
たっぷりの郷愁。

転倒、リバフェ、切れる雲。
膝枕、只々長い道が続く。

求めても求めても
手に入らない
心優しい天使の魂の彷徨いが
切なく描かれる。

生きるために身を売る青
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ヒトラーへの285枚の葉書(2016年製作の映画)

3.7

美しい反戦映画。
これはこれで
いいなって思う。

戦地で息子を亡くした夫婦が
ナチスに抗議する葉書を
街にそっと置いて行く物語。

危険なことは百も承知でも、
やらずにはいられない
彼らの心情を想う
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揺れる大地(1948年製作の映画)

4.2

Fine…の文字の後、
黒いスクリーンから
只々聞こえ続く、
荒い波音に何を想うか。

2作目にしてこの迫力。
流石のヴィスコンティ。

自らが提案した「革命」が
失敗に終わり、
そこから転がるように
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.9

熟れた桃のような男と、
その桃の甘い香りに
後ろ髪たっぷり。

引かれながらも
光を見つけ、
かの地を発つ男の話。

スッと降ってきた
清涼剤のようなチャンくんが
クーリンチェ少年殺人事件の
彼だと知
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