くろねこヤマ子さんの映画レビュー・感想・評価

くろねこヤマ子

くろねこヤマ子

只の映画館好き。
レビューは感覚で書いてます。
さぼり気味。

映画(408)
ドラマ(0)

エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)

3.9

観てみたかった作品。
90分間ワンカットの長回し。
劇場にて、やっと。

監督?の視線と
それを誘う
ひとりのフランス紳士が
エルミタージュ美術館の中を
徘徊する物語。
(かなり雑な説明…)

いやも
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.7

Queenの音を愛する、
たっくさんの人を
裏切らないよう、
製作者サイドが
配慮して作ったんだと
解釈したい
砂糖菓子のような作品。

めちゃんこのれるし、
身体も揺れるし、
鑑賞後はヘビロテしたく
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水の中のナイフ(1962年製作の映画)

4.3

ポランスキー監督作品。
鑑賞前に
脚本に携わった
スコリモフスキ監督の
トークショー有。裏話有。

とても贅沢な時間。

筧美和子似の彼女は
ポランスキーが市民プールで
見初めたとかいう話。

いやも
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ソフィア・コッポラの椿姫(2016年製作の映画)

3.6

少女たちの心を
プリズムの光のように
キラキラと映しだす。

ソフィアコッポラの良さは
繊細さだと思う。

その彼女がオペラを
それも椿姫を演出するという。
期待しちゃうよね。
マリーアントワネットく
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マシュー・ボーン IN CINEMA シンデレラ(2017年製作の映画)

3.0

まさかの時代設定。

第二次世界大戦下。
ほんのひと時の素敵な夜、
惹かれあった男女が
別れ、すったもんだの末
再会を果たす。

キラキラの靴を
手放さなくて良かったね♪
な、カボチャもお城も出てこな
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定めなき女の日々(1974年製作の映画)

4.3

妙に楽しかった
クルーゲ作品おかわり。
2作目鑑賞。

爪を噛む仕草。
彼女の横顔。
ポルトガルに
向かうシーンは素敵だった。

堕胎専門医という
違法業をする事で、
子ども3人と夫を養っていた女。
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昨日からの別れ(1966年製作の映画)

4.2

クルーゲ監督初見。
他作を知らないけれど
比較的観やすい作品を
選んだんじゃないかなと思う。

その時代らしい
アヴァンギャルド感。

敢えてヌーベルバーグに
落とし込むとしたら、
女性の撮り方なんか
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悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

3.9

母親を亡くした少女と、
彼女の受け入れ先となった
叔父家族との物語。

少女の心を
その眼差しを
繊細に描いた良作。

1993年である事。
母親の死因。
少女が検査を受ける訳。

多くのことは語られ
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灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

4.2

はためく白いシーツ。
染みる鮮血。

暗殺を失敗した反ソ派青年の
恋ゴコロとレジスタンス運動。
揺れる姿と
その末路を描く物語。

傀儡政権として暫くの間、
ソビエト連邦に支配された国
ポーランド。
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.8

三宅唱監督作品初見。
醸し出す空気感が良い。
夜明けを歩く
刹那に生きる若者たち。

ごく普通の「僕」と
恋人、そして同居人。
3人が戯れ合って過ごした
ひと夏の物語。

柄本お兄ちゃんと染谷くんが
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.9

映画音楽を作る方々の
インタビュー&
ドキュメンタリー。

真摯に作品に向き合い、
監督の意図を汲み取り、
音に責任を持って
取り組んでいる姿に泣けた。

なんか大変な作業なのね
と、改めて。

でも
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

4.3

.
あぁもう、ハッとする。
フレームの取り方。
色調。
絵画のような映像が
垂れ流される贅沢。
移動撮影の美しさを
ヒシヒシと感じちゃうな。
.
父親を暗殺された男が
父の故郷を訪れ、
父の愛人にそそ
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ガザの美容室(2015年製作の映画)

3.8

何度か見ていた予告からは

戦地であれど美容室の中は
明るく楽しく朗らかよ
を、謳っている
そんな作品だと思っていた。

違った。
無知ってヤバい。

ガザの現状は
男女を問わず職はなく、貧困で、
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.7

前半30分の
靄るカメラワークを、
それなら許そうかと
そんな気持ちになってしまう
後半戦の滑らかな回収。

歪みの裏側は
くだらなくて面白い。

劇場が狭く
そういう雰囲気だったからか
声を上げて笑
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大いなる河の流れ(1993年製作の映画)

3.8

河に生きる。
河と生きる。

何度も破壊を繰り返し、
何度も汚染を繰り返す。

それでも河は何かしらを
与えてくれる。河。

そこに甘んじていて良いの?
以前とは明らかに違うよね。
失ったものは多いよ
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グリース(1978年製作の映画)

3.5

割れた顎だけじゃなく、
(この頃は割れかけ?)
透き通った青い目と
くにゃりとした目元。
向こう側を見てそうな視線。
ジョントラボルタの
独特の雰囲気は癖になる。

大して悪くないワルたちと
ハスッパ
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砂の女(1964年製作の映画)

4.2

砂の穴の中にある家。
そこから出られなくなった
男の物語。

元から棲む女と
抜け出そうと足掻く男。
閉じ込められた二人の世界。

男の脱走を軸とした思惑の中、
2人の間に些細な変化が見られ、
その関
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.5

チャーリーズエンジェルの
再放送を何度も何度も
観たクチなので、
女盗賊モノは好物。

いろんなものに目を瞑り
テンポ良く都合良く
進む展開に身を委ね、
ラストまで滑り込む気持ち良さ。

たまに立ち止
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花咲くころ(2013年製作の映画)

3.9

大人が笑わない街に
小さく咲く
少女たちのひと夏の物語。

お互いを好きだし、
庇いあったり、
守りたかったり、
笑いあったりするけれど、
どうしようもない流れが2人を割く。

誘拐婚。

14歳にし
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.8

1960年代の香港。
4人の男女が織りなす群像劇。
ひとときの交わりを
情感たっぷりに描く。

蒸れた香港。漂う色気。
気怠く退廃的な台詞。
切ないラテンの音楽。
動的で量感あふれる映像。

全てが上
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早春(1970年製作の映画)

4.2

キリキリ思春期もの。

齢15歳の(美)少年が
職場の年上女性に恋し、
拒絶され、
精神的に追い詰められ、
悲劇へ向かう物語。

生きる目的を掴みきれない少年は
清らかなものを相手に求め、

相手から
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.3

初期の頃の
編集の荒さがなくなり、
監督の美学が漏れる。

無駄とタルミを取り除き、
映像、台詞、挿入音が
互いに際立つよう、
計算された周到さに唸らされる。

観ていてスッキリと気持ち良い。
それは
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.8

カフェソサエティ同様、
ファンシーさを削いだ
ロマンティックな色調。

射す光の色はオレンジ。

女の心が壊れていく様と
それに伴う男の冷めを、
おきまりのカメラ目線で
矢継ぎ早にいっぱい語っちゃうぞ
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パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

3.3

猥雑で狂った
アナーキーな世界。

ハッタリ浪人が
勢力争いに巻き込まれ、
奇怪な新興宗教の利用を
試みてはみるものの、
カリスマ教祖が
予想外に力を持ち、
奇想天外の展開を見せる物語。

…なんだけ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.9

飛びたい少女の、
恋に家族に友情に。
日常をもがく様を
テンポ良く
時にコミカルに描いた物語。

わたしに大きな娘はいないけれど、
ママの気持ちにグッときた。
今ならわかる、親の気持ち。

親の心子知
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海街diary(2015年製作の映画)

3.7

原作が好きすぎて
敢えて観ていなかった
海街ダイアリー。

夜の波にのまれて
録画してあったものに
うっかり手を付ける。

原作を読まずに観たら
どんな印象なんだろう。
とっ散らかった印象なんじゃない
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ハートストーン(2016年製作の映画)

3.9

瑞々しく
滲むような痛さがある。

ふたりの少年の物語。

友情の延長線上に
こぶのようにできてしまった
やるせない気持ち。
友情と愛情と。

筒抜けの土地柄、
こぶを隠し貫く少年と
思春期らしさを全
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

3.9

後味も撮り方も
きちんとリンクレイター節。

性格も生き様も
ある悲しい出来事への
向き合い方も違うけど、
気の合うおじさん達が
ヒッサビサに会って旅する
鎮魂のロードムービー。

うまく言えないけれ
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.8

アタリ少年12歳。
愛犬を探して
叔父である市長の作った
犬の廃棄所、犬ケ島へ。
ディストピアで
繰り広げられる冒険物語。

水平と垂直の動き。
時に視点のブレない
ズームアップ。奥行き。

後半に進
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.7

完璧なものが汚されていく
苦さがあった。

お互いの首を絞め合う
独占欲と言う名の
ふたりだけの
恋愛マウンティング。

アンダーソン監督の
心理描写が憎々しい。
(褒めてます)

英国上流社会に君臨
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ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

3.7

作り手ドリスを映す。
作り手ドリスを追う。

奇をてらいすぎない
新しさと、
品の良いセンスが、
ドリスの服。

そのイメージを壊さない
その暮らしぶり。
服への向き合い方。
そして彼の性格。

好き
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オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

4.0

圧巻のダンスシーン。

ボブ・フォッシーの振付に
ノックアウトされる。
肩甲骨の動きと
腹直筋の強さが試される踊り。

肉体の持つ色香を
スタイリッシュに昇華させた
洗練されたスタイル。
メロメロです
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.2

始まってすぐさま
あの殴りつけたような
字体が目に入った時、
劇場に観に来て良かったと
小さく握りこぶしをギュ。

久しぶりに
好きな作品に当たった。
1/30も観てないのに
そう思える
嬉しさといっ
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

4.0

コッポラ監督らしい視点。

南北戦争最中の女子寮に
敵である北軍の大佐が
転がり込んだところから
始まる物語。

女たちの眼が、表情が、
それまでのものとは
異なる光を持ち始める。

「異物」が投入さ
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ラブレス(2017年製作の映画)

3.9

観ているうちに
じんわりと冷えてくる。

大人という生き物の上にかかる
黒い、薄い膜を捉えた物語。

愛のない夫婦の元に生まれた
12歳の少年の失踪と捜索。
そこに何かが生まれるのか。

雪の積もった
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.7

思いもよらず
政府の内情を記録した
秘密文書が出回った事で、
掲載するか否か
決断を迫られる
ワシントンポストの物語。

家族や会社、人間関係。
潰したくない想いを抱えながら
大きな決断を迫られる
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