スズタカ

ルームのスズタカのレビュー・感想・評価

ルーム(2015年製作の映画)
3.3
17歳の時に拉致された女性が、7年間小屋に監禁されており、そこには、拉致されている内に誕生した5歳の少年も一緒に暮らしていた。

ただ、その暮らしにも限界が訪れ、脱出を試みて…そして、その後。という内容。

感想、どうしようかなぁ…。すごく皆さんの評価が高い事も知っているし、尊敬する町山さんも絶賛されていたので気がひけるのですが……正直、俺には後半が物足りなかったです。

これ、フィクションですよね??
それにしては、脱出後、淡々として動きがなく、地味過ぎやしませんか?

それが誠実さだと言われたら何にも言えないけど、もっと想像を超える展開が欲しかった…と言ったら、怒られるかなぁ。

5歳の少年の目線で描かれていることにより、脱出後に何も知らなかった世界を知って行くことの面白さ、また、その様子が人間が成長していく様を短時間で見せられているような感覚。

それに伴う、子供目線のカメラアングルやピント調節における近視表現など、丁寧な演出がされていることは理解できるのですが、俺には最初の監禁設定のみ工夫した出落ち感の強い映画と感じてしまいました。

でも、その設定だって、世間から隔離して子供を育てるという点では、《籠の中の乙女》や《ヴィレッジ》等もあるので、画期的と言うほど驚きも無かったですし…。

確かに、子役の俳優さんの演技は素晴らしかったけど…。

うーん、これだけ絶賛されているんだから傑作なんだろうなぁ〜。

自分が魅力を理解できていないのかもしれないですね。時間を置いて、再度観てみます。
スズタカ

スズタカ