このレビューはネタバレを含みます
冒頭微笑ましい母子の時間が、
実は高校生の時に拉致され7年間の監禁の末、生まれた息子との時間だと次第に知れてくる衝撃。
監禁生活より家に戻って外界と繋がったあとの苦労や人との関わりがメインだと思う。実家に戻り家の周りをマスコミや野次馬に囲まれて正直「へや」にいた時の方が親子ふたりで平和だったんじゃないか?とさえ思えてしまった。
カーペットに包まれて脱出したジャックが広い空や車や列車を見て驚く様は脱出劇の見所だし、近所に友達が出来たり祖母やレオとの関係を築くことで今までふたりべったりだった母に対しても大人になれたり。
監禁生活ものには違いないけどその事件性や悲惨さだけを訴えるのではない、親子愛の映画だと思う。