このレビューはネタバレを含みます
「へや」に閉じ込められた母子のお話で、最初はシチュエーションものなのかなと思って見ていたが意外と前半1時間であっさり脱出でき、どちらかといえばその後の話がメインテーマでした。
母親は普通の生活を奪われ、帰ると家族もバラバラになっており子供も周りとうまくコミュニケーションがとれず次第に精神を病んでいく。
一方子供は生まれた時から「へや」にいたので環境の変化には戸惑うもののそこに悲壮感はなく順調に順応していく。
子供の順応力はすごいなあと思うし母親がああなっちゃうのも分かる。
前半の脱出劇もハラハラするし、後半の悲劇から立ち直っていく姿も感動した。
被害者のその後をここまで丁寧に描いている話も意外と少ないので良かった。
ラストの「へや」のひとつひとつにバイバイを言うシーンはグッときました。