Osamu

Maiko ふたたびの白鳥のOsamuのレビュー・感想・評価

Maiko ふたたびの白鳥(2015年製作の映画)
4.0
わたくし、とんでもない困難に直面して絶望する話も好きですが、とてつもない困難を乗り越える努力と根性の話がやっぱり大好きです。

そして、親と子の心がすれ違う切ない話も好きですが、親の子を想う気持ちと子の親を想う気持ちが重なる話がやっぱり大好きです。

とても単純なんです。


絶対にあきらめない女を観る映画。
そして、母と子の愛を思いっきり感じる映画。

バレリーナ西野麻衣子さんの挑戦とそれを支える母のドキュメンタリー。

西野麻衣子さんは名門ノルウェー国立バレエ団のプリンシパル。プリンシパルというのはそのバレエ団のトップダンサーのことで、東洋人としては初めてだそうです。

小さな頃からバレリーナになるのが夢で、15歳の時にイギリスのバレエ学校に入る。両親はその学費を工面するために家と車を売却した。時には優しく、時には厳しくお母さんに励まされた。『白鳥の湖』のプリマとして舞台に立つことで恩返しをしたいとお母さんへの手紙に書いた…。

もうこれだけで、涙が出ちゃいます。

そして彼女に別の苦難が訪れます。妊娠です。母親になりたい、でも、出産・育児はバレリーナとしてのキャリアを壊してしまうかもしれない…。さあ、どう乗り越えるのか。

クライマックスのバレエのシーンが感動的。そして、その開始前のシーンには心震えました。本番直前の緊張と覚悟を観るのが大好きですが、これにはやられました。

職場や学校、家庭などで嫌なことがあっても一旦忘れて、小学二年生くらいの純粋な心で観ることをオススメします。素直に思いっきり感動できると思います。そして観た後、明日から頑張ろうって気持ちになります。
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