江利チエミのデビュー作品ということで鑑賞したけど、何ですかこの完成度は。大映クオリティもさることながら、やっぱり20世紀屈指のミュージカル女優ですよ、江利チエミは。

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「地上最大のショー」日本公開前のオール・アメリカン・サーカスの賛助得て企画された、映画初登場江利チエミ大映専属第一回主演の職人佐伯幸三監督、脚本井手俊郎、井上梅次のミュージカル映画の傑作。松竹「悲しき口笛」、大映本作、新東宝「娘十六ジャズ祭」で三人娘が画期的デヴューを飾り、東宝「ジャンケン娘」に結実する日本ミュージカル映画史上頂点の作品群が成立する、幸福感一杯の1950年代を堪能する一本。アメリカから来日して国技館で開催されるサーカス一団に、新聞記事を見た実父兄杉狂児が、ピエロ千秋実を訪ねる。千秋が育てた弟の娘江利チエミを引き取りたいと願うが、千秋は、実父なら喜んで返すと返答した。チエミは、隅田川畔で「トゥーヤング」を弾くバイオリン弾き岡譲司に出会い親しくなるが、千秋の手紙から我が娘と知った実父岡は、決別を決意する。チエミは、落胆し綱渡りから落下、岡が駆けつけ励ますと、虎に手こずる千秋に代わり猛獣使いの本領発揮して喝采を浴びた。また、新人根上淳、若尾文子が初々しい。

14歳の娘が夜の銀座のバーに出向いたり、金にものを言わせてタクシーで動き廻ったり、さすが戦勝国アメリカだ(笑)

でも江利チエミの才能には舌を巻く。