宇和島伊達家400年祭の記念に製作された作品。宇和島の景色をたっぷり堪能しました。
入江が複雑に入り込み、山が海の際まで迫り、島々が点在し、最高の景色ですが、高齢者はとくに図書館まではなかなか行きにくい。そこでオンライン申込して自転車で配達するサービスが重宝されています。
主人公のすずめは、その配達人。
小説家として芽が出たけど、スランプ中で、かなりテキトーな仕事ぶり。そんなすずめが400年祭に必要な資料の本をテキトーに生返事したためにトラブルが発生。
人物描写、ストーリーはシンプルでしたが、伝統を次世代へ伝えていく郷土愛に溢れていました。
何より絶景がごちそう。しまなみを巡るフェリーに自転車を載せ、すずめは本好きな人びとを訪ね、自分のすべきこと、書きたいことに向き合っていきます。
現代の宇和島伊達家のご当主が登場しますが、本物のお殿様の品格に感動。
「海すずめ」とは宇和島の展望台の愛称のこと。また、すずめは宇和島伊達家の家紋。藩主の文化的影響力がこれほど現代までに浸透しているんですね。歴史や伝統がリセットされた江戸あらため東京に住んでいるので、身近に歴史を感じられる環境がうらやましく思います。
旅気分をそそられました。
キリ番300😊