このレビューはネタバレを含みます
正直に言えば、ストーリー自体には既視感はあるのよ。
強気な天才が、いい感じに運とパトロンと理解者に恵まれて成功して、後に落ちぶれる的な。実話ということだけど、物語としてのピックアップのの仕方が。
けどあのダンスシーンの凄まじさが何もかもを塗りつぶすよね。
炎の花、水の舞、風が巻いて、サモトラケのニケがいて、まさしく生命そのものといった表現がとにかく圧巻だった。
想像しかできないけど、実際に身も心も削りながらだったのは、わかる。
だがリリーローズデップの本物感がまた凄いから。イサドラってそういう人だったんだろうなって説得もまた残酷だ。
ウリエルのパトロンにしかなり得ないような耽美なダメ伯爵ぶりも素敵でした。
火を纏って爆走する車に相応しいよね。