ザ・ダンサーの作品情報・感想・評価

ザ・ダンサー2016年製作の映画)

La Danseuse/The Dancer

上映日:2017年06月03日

製作国:

上映時間:108分

3.6

あらすじ

アメリカの農家で生まれ育ったマリー=ルイーズ・フラーの夢は、女優になること。ニューヨークへ出て何度オーディションを受けても、台詞のない役しか来なかったが、ある時偶然舞台で踊ったルイーズは、初めて喝采を浴びる。その日からルイーズに、衣装から照明、舞台装置まで全くオリジナルのダンスのアイデアが沸いてくる。ダンサー・ネームを“ロイ・フラー”と名乗り、踊り始めた彼女の才能に最初に気付いたのは、ルイ・ドル…

アメリカの農家で生まれ育ったマリー=ルイーズ・フラーの夢は、女優になること。ニューヨークへ出て何度オーディションを受けても、台詞のない役しか来なかったが、ある時偶然舞台で踊ったルイーズは、初めて喝采を浴びる。その日からルイーズに、衣装から照明、舞台装置まで全くオリジナルのダンスのアイデアが沸いてくる。ダンサー・ネームを“ロイ・フラー”と名乗り、踊り始めた彼女の才能に最初に気付いたのは、ルイ・ドルセー伯爵だった。やがてロイはバレエの殿堂“パリ・オペラ座”で踊る夢を叶えるために、たった一人で海を渡る。情熱と信念だけで、〈フォリー・ベルジェール〉で踊るチャンスを手に入れたロイは、完璧な舞台を目指す。いよいよ迎えた初日、観客は初めての体験に驚き、ロイは一夜にしてスターとなる。再会したルイと友情と愛情を行き来する関係を続けながらダンスに邁進するロイ。彼女の名声は高まるばかりで、遂にパリ・オペラ座から出演オファーが舞い込む。まだ無名だが輝くばかりの才能を放つイサドラ・ダンカンを共演者に抜擢し、彼女への羨望と嫉妬、肩の痛みに苦しみながらも夢に向かって準備を進めるロイ。しかし、そんな彼女に思わぬ試練と裏切りが待っていた──。

「ザ・ダンサー」に投稿された感想・評価

ロイフラーというダンサーの伝記的な映画。映像が湿気のある暗い感じで好きなタイプでした。フランスっぽいエロティシズムとかがちょっと重たかったかも。Sokoの演技も良かったし、リリーローズデップのダンスが素晴らしかったんだけど、本人が踊っていますか?一番好きだったのは、ロイがダンサーを引き連れてトレーニングしているところからの森の中でのダンスから実際の舞台のシーンへと滑らかに繋がるところです。舞台はそれはもう美しいのだけど、体力勝負という感じがして、みていて疲れます。
ダンサーの伝記映画。雰囲気よかったです。エンターテインメントの普段は見られないバックステージが見られる みたいな楽しみ方ができた。ストーリーは普通の話だった。ジョニーデップの娘が出てます(ローズデップ)
Tiara

Tiaraの感想・評価

4.5
やっと観れた
実在したロイ・フラーをソーコが熱演
初期から後期への進化が素晴らしく
シルクが照明効果と華麗な舞で煙のよう
父と同じ眼を持つLRデップ演じる
独創なイザドラ・ダンカンと
ロイとの微妙な関係性も見所
丹子

丹子の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞後の満足感は高かった。
カラー付きの照明で初めて踊ったシーンは鳥肌が立つほど最高で、あまりにも美しい。

中盤からはとにかくロイが痛々しくて見てるのが辛い。私も趣味程度に絵を描くけれどそれでも辛い時があるのに、芸術に命そのものを懸けていたロイの日々はどれだけ辛いものだったのかわからない。胸が引き裂かれるようだった。ガブリエルとの関係もとても魅力的だったが、やはりルイとの関係が一番心に残った。

ロイは最初から、衣装やダンスこそが自分の価値の全てで、自分自身には何も無いと思っている。思い付いて実行しているロイこそが価値のある存在なのにとにかく自己評価が低い。
だからどんなに身体が痛くても、心が傷ついても、踊る事をやめない。やめられない。

ルイとロイの関係はとても切ない。
お互いが必要で、手を伸ばし合うのにいつもどうしても指を掠めて掴めないような、そんな歯がゆさがある。
二人とも一人では脆くて立っていられない。
だけど手に手を取り合うことも出来ない。
劇中寄り添って眠る2人のように、ほんのすぐそばにいながらどこか遠い。欠けている部分が同じだから、お互いを埋め合うことが出来ない。

ルイはまるでロイのもう1つの人格のように、そばで何も言わずにロイを見ている。
ロイがいつも最後に頼るのはルイで、自己否定が極まって心が壊れそうな時、ロイがありのままでいても(衣装も踊りもなくても)これを否定せずそばに居てくれると信じられる唯一の存在だったのだと思う。
ルイはロイのたったひとつ、脆くてほんの些細なことで壊れてしまいそうな小さな自己肯定を表したキャラクターだと思った。

踊る以外で人前に出ることをあれだけ嫌がっていたロイが、ラストに自ら舞台を降りて観客と触れ合う。本当に嬉しそうに笑う。
揺らいでは、ルイ、ルイと子供のように名前を呼んで縋っていたロイが、最後にひとり穏やかに微笑んでいる。
彼女はもう自分の外に自己肯定を求めなくてもいい、自分の中にそれを見つけられたように思う。


ルイに関して、彼がなぜ最後ああなったのか答えは分からないが、個人的な感想ではロイに自分が必要でなくなる未来を予感して、絶望したのではないだろうか。人の字のように持ちつ持たれつ、一人では立てない二人が絶妙に支えあっていたなら、どちらかが一人で立ってしまったら、立てないままのもう一人はいとも簡単に倒れてしまう、そんなイメージ。
モnahぁ

モnahぁの感想・評価

3.5
これは結構好きだった。ダメな人には全くダメかも。実在した伝説のモダンダンサーの伝記物。モダンダンスと言うか照明や衣装等のプロデュースも本人が行う革新的なパフォーマーと言ったところかな。
シルクの布をたっぷり使ったジュディ オング風の衣装を蝶のようにひらひらさせた部分に色んな色の光を当てるもの。このダンスシーンの再現は実に美しかった。城でダンサー達と合宿⁈する庭のシーンも素敵だったな。見る価値あり。
さてさて、主人公のロイ フラーはバイセクシャルの描き方でしたが、きっと女性のが好きだったんだろね。突如現れるジョニーデップの娘リリーちゃん演じるイザドラに惚れてしまう。女は惚れると仕事にも持ち込むからダメだよね。私はセクシーなルイ伯爵にやられっぱなしでした。彼の仕草がたまらないー
刹那的 破滅的
これだけの才能があっても、満足には至らなくて、苦しさばかり感じた
踊りのシーンは何度もみたくなるほど美しい
こまち

こまちの感想・評価

3.9
単純明快!みんなが楽しめる!!!
…な作品では決してない。
始終暗いし、生と死がぴったりくっついて、ずっと息を潜めてるような作品。
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途中頭にはてなを浮かべながらも、中盤の表現する喜びを感じながらのロイ・フラーのダンスと終盤の狂気に満ちたダンスのシーンは圧巻。
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登場と同時に、あ、なんかこの子やばいなってなったイサドラはあっという間にフラーを踏み台にして言ったけれどそれでも途中屋敷の中で自由に踊る彼女のダンスには魅力しかなく、芸術の世界ってきっとそんなものなのかと思う。

クラシックの音楽も素敵だし、個人的にはクラシックバレエをしていた関係でコンテンポラリーなんかも好きなので楽しめたけれど、「映画」としてストーリーを楽しみたい人向けではない。

伯爵が目を奪われたあのダンスシーンはエンドレスで流していたいほど美しかった。
yositokato

yositokatoの感想・評価

3.5
モダンダンスの発展に大きく貢献したといわれるロイ・フラーについて

先日セーブル展に行った際に出会った、20世紀に入るころのパリを熱狂させたロイ・フラーによる舞の美しさをテーブルセンターピースにした作品。

そこからこの映画を知りました♪

描写が美しいです♪

後半でロイ・フラーが舞う時のストロボフラッシュは相当に強烈なのでそこはご注意!

観る前からフランス映画と理解して観ることが肝要です。
大衆にわかり易く作られた商業的なハリウッドとはまるで違います。

裸足のダンカンも観なければ・・・。笑
女優になることを目指していたロイは、ある時偶然舞台で踊り、初めて喝采を浴びる。
ロイの才能を見抜いたルイ伯爵の力を借り、パリ・オペラ座で踊る夢を叶えるために、ひとりアメリカから海を渡る。
ロイのダンスを見たパリの観客は初めての体験に驚き、瞬く間にスターに。そして遂にパリ・オペラ座から出演オファーが舞い込む。
無名だが輝くばかりの才能を放つイサドラを共演者に抜擢し、彼女への羨望と嫉妬に苦しみながらも舞台の準備を進めるロイ。しかし、そんな彼女に思わぬ試練と裏切りが待っていた。


リリーローズが出るからって期待しすぎたなー。
ストーリーだけなら2点くらい。
ただひたすら必死に夢を追う姿勢はザダンサーだが、身勝手でわがまますぎるロイは周りの支援もあって今があることを忘れているんじゃないか。
これが実話がベースになっているというから驚き!こういうモダンダンス(?)は興味ないし、こういう人がいたことすら知らなかったけど、映画を通して学ぶことができた。

てかルイガレル様はどこに出てた!?
an0nym0us

an0nym0usの感想・評価

4.0
モダン・ダンスの先駆者である、ロイ・フラーの生き様を描いた作品。

アール・ヌーヴォーに大きな影響を与え、色彩豊かな照明で舞台演出をした革新者。

後にサーペンタインダンスと呼ばれる独創的な舞踊は…悲壮なまでの美麗さで圧巻。
そのシーンだけでも、一見の価値がある。

彼女の創り出した世界を観れば解る。
思い描いたものを表現せずにはいられなかったんだね。

マックス・リヒターの『L'estate』のアレンジと相まって、美の表現の放つ鋭さに心を貫かれた。

静的で完成された美に、身ひとつで対抗しているような…自壊していく苦しみがひたすら美しい。

輝きながら摩滅してく美。
如何なるものも永遠には届かない。
だから、瞬間に己を刻み付ける。

退廃的な雰囲気も、消耗されていく魂を想わせて、切なさを引き立たせる。

少し前に観たアメイジング・グレイスで、庭を裸足で駆け回った後に…『走っている時は痛みを感じない』という台詞がありました。あぁ、深いな…と頷いたんですよね。

痛みを感じれば、走れなくなる。
立ち止まってしまう。

だから、走り続けるしかない。

駆け抜けている間だけは…
それが全てだから。

エディット・ピアフでも描かれた、表現者の葛藤と苦悩。私はこういうのに弱い。

苦しい、苦しい、苦しい…
それしか考えられないぐらい苦しい…
気が狂いそうに苦しいのに…

滑稽なぐらい、それしかない自分。

貶され、汚され、空っぽになって…

最後に自分を折るのは、いつでも自分。

折れてたまるか…

その祈りだけが支え。

そこに、とても純粋なものを感じる。

折れるのは、とても簡単なこと。
抗う姿は、無様でも美しい。

日々、折れて腐ってく自分を自覚…
もはや涙も出ないよ。

滑稽な道化も気楽でいいけどね(苦笑)

ロイ・フラーを演じ、踊ったソコ。
こちらも伝説のダンサーと謳われるイサドラ・ダンカンを演じたリリー・ローズ・デップに、色気ある伯爵を表情で演じ切ったギャスパー・ウリエル。
みんな好演でした。

好き嫌いの分かれる作品だとは思うけど、私にはとてもフィット😊良作です✨
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