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ニューヨーク 眺めのいい部屋売りますのtoshiのレビュー・感想・評価

4.0
昨日、本日劇場鑑賞する幾つかの候補を挙げて、最終的にオデッセイとどちらにするか絞り込み結果本作にしまして。イクスピアリへ観に行ってまいりました。

モーガン・フリーマンとダイアン・キートンが演じる老夫婦のお話です。さすがベテランだけあって安定感がハンパありません。40年住んだアパートはエレベーターが無く老いた夫婦には5階の住まいに上り下りするのも一苦労。愛犬ドロシーも既に10歳と散歩後の階段上りを嫌がります。そこで夫婦は今の住まいを売り、並行でエレベーターのある新しい住まいを探し始めます。そんな時近所でテロ事件が発生、且つ犬のドロシーが病気で入院する事になり・・・。住まいの売り買いと、異なる出来事がテンポよく進んでいく作品でした。

モーガン・フリーマン演じるアレックスは頑固ながらもダイアン・キートン演じる妻ルースと犬のドロシーにとてもとても優しいです。頑固な故、ちょっとした夫婦喧嘩が絶えませんが最後はアレックスが全て受け入れてくれる・・・。正に40年連れ添った仲なんだなと思うシーンが満載でした。この古くなったアパートに引っ越してきた頃の二人が若いシーンも幾つか映されますが、老いたが為にアレックスが優しくなったのではなく、若い頃からルースに対してとても優しい存在だという事がわかります。

売る側、買う側それぞれに存在する不動産仲介業者にせかされますが、果たして二人はどんな結論を出すのか。

兎に角アレックスとルースが可愛らしくて優しくてとても仲良しです。私は独り身で家族もいません。連れ添う相手も今は居ません。そんな私が言うのも何なのですが、ちょっと夫婦関係が上手く言っていない方、お付き合いしている人と喧嘩しちゃったという方達に観ていただきたい映画です。



10年ほど前、私も家を買おうと不動産を幾つくかまわった事があります。その中で、不動産屋さんに入るや30分程で現地に物件を見に連れていかれ、その1時間後には銀行手続きを明日の朝行うと一気に話が進み、高い買い物をそんなにすぐ決めていいの?と思う出来事がありました。何故自分は家を買うのだろう?そもそも本当に買いたいのか?等考えて一睡もできず、翌朝手続きの書類を目の前にして、担当の方にお断りしました。担当の方には凄く悪い事をした罪悪感がありましたが、あの時に家を買う理由なんて何1つなかったわけで、その決断に後悔したことは未だありません。ただ安易に家を買おうと思ったことは凄く反省しています。
当時の不動産担当の方、本当にごめんなさい。 
でも・・・、せかしすぎですw
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