金柑

ナショナル・シアター・ライヴ 2016「戦火の馬」の金柑のレビュー・感想・評価

4.7
ずっと逃し続けていてもう何年越しか分からない念願をようやく叶えた。高校生の時に映画版は観ていた。

休憩中に原作者が話していた「馬はどちらの側にもつかない中立な立場で全てを目にしている、罪なき被害者」という言葉が後半ずっと頭にあった。
映画版観た時も鉄条網のところでどうにも胸が熱くなったのを思い出した。

アリスターが出てるって知らなくて!!!!!嬉しかった!
あひる〜〜〜〜〜🦆

裏方的な部分は日頃から好きなので「馬を演じている人たち」を見ようと意識していたけど、気がつくと脳が「馬が舞台上にいる」と認識している、という間でずっとせめぎ合っていたし、3人の人間が分担して馬を演じているはずなのにそう認識することができなくなっていた。声も動きも一体どうなっているのか。分解して紐解いて見たい。けど本編中はもう一頭の馬として見ることにしていた。不思議。

馬から命と魂が消えゆく瞬間があまりにも、あまりにもだったな

歌以外の音楽がちょっとハリウッド超大作みたいであまりに劇的すぎないか?と思う瞬間が正直ちらほらあったのだけど、シーンがそれに耐えうるのは素直に凄いよなと思う。切れ端の美術とても好きだったな。メイキングでチラッと映った窓叩いてるのは銃撃なのかな。

Only remembered for what we have doneも讃美歌なんだな。フレーズからして讃美歌だろうなあと感じるものもあったけど。軍歌は日本で言う月月火水木金金みたいなやつだなあとか。

本編(放送)自体の始まり方がなんだかとても懐かしくて、収録自体がシリーズ始まった初期というのもあるんだろうけど、そういえば映画館でNTlive観たのは直近で1年近く前だった。フリーバッグとリーマントリロジー。
金柑

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