アルバトロスフィルムが配給元。
B級映画ではないアート系映画。
『アメリ』
『善き人のためのソナタ』
この2本は名作とも言える作品。
アルバトロスフィルムが配給元。
意外にもアルバトロスは見る目がある。
しかも、本作はワザと吹き替えなしで、
作品の雰囲気を楽しませる粋な計らい。
まさにフランス映画という感じ。
派手な事は決して起きないです。
ずっとのんびりした空気である。
これが本作における魅力の一つ。
やはり、中心人物のマドレーヌです。
演じますのはアニー・コルディです。
彼女はフランスの国民的な歌手です。
女優としても数々の作品に出演した。
アニー・コルディは本作の肝である。
パワフルに行動するお婆ちゃんです。
そんなマドレーヌと仲が良い孫のロマン。
大学生で夜間はバイトする小説家志望で、
何かと運命の人を待っている夢見る学生。
マドレーヌの思わぬ行動で彼の運命も変わり、
それこそが待っても叶わなかった事なのです。
忘れちゃいけないのはマドレーヌの長男。
ミシェルをミシェル・ブランが演じます。
父を亡くし、母は失踪、定年退職をして、
なぜか妻とは上手く言っていない中年男。
どこか頼りないけどキレる時はキレます。
頼りない夫の妻であるナタリー。
シャンタル・ロビーが演じます。
ブツブツと言う夫を支える良妻。
不安を募らせる夫を元気づける。
だが、そのやり方は過激でした。
若者が追い求める夢。
老人のやり残した事。
中年が差し迫る岐路。
三世代が抱える悩みを盛り込み、
バランス良く構成させています。
まさに本作はフランス映画。
みんなが幸せを感じる映画。