89分しかないのに、強力な催眠効果により、見終わるまで4日もかかったすごい作品。
内容はカート・コバーンの死についてのドキュメンタリー。この作品の中心はカートの妻、コートニー・ラブに雇われた私立探偵、トム・グラントが唱えるカート他殺説。そして彼が犯人と断じたのは、彼のクライアントであるはずのコートニー・ラブその人だった。
こう書けば面白そうだが、まるで裁判員になったかのように、録音テープやら関係者の証言やら専門家の見解やらを見せられる。確かに知らなかった情報もあるけど、とにかく眠いのなんの。
これ、カートのファンじゃない人は苦行以外の何物でもないでしょう。というかコートニー犯人説は死んだ直後から囁かれていたし。
この作品を観る限り、限りなくクロに近いグレーと思えるけど、そういう作品なんだから当たり前といえば当たり前。
もうカートは安らかに眠るべきだ。すべての眠れない人におすすめ。
