タイムスリップしたヒトラーが民衆の不満を見抜く目とカリスマ的な演説能力で現代のドイツで人気者になるというストーリーが面白い。
合間にモキュメンタリーシーンが挟まれるのだが目の前に最大のタブーを犯している男がいる為一般市民が移民に対して歯に衣着せぬ意見を言っており興味深かった。
意外にベタなドタバタコメディになっているがそれが製作者の罠だとラストのシークエンスで分かる。
今まで劇中の人々や観客が笑っていた事が全く笑い事でないと思わせるラストにはゾッとした。
主演のオリバー・マスッチの体の張り方はサーシャ・バロン・コーエン並み、よく殴られなかった。
