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帰ってきたヒトラーのフジのネタバレレビュー・内容・結末

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【2020#037】
 ヒトラーが2014年のドイツにタイムスリップしてドイツで「ヒトラーのそっくりさん」として人気を博していくコメディ。
TV局で働くザヴァツキ(ファビアン・ブッシュ)はたまたま出会ったヒトラー(オリヴァー・マスッチ)をヒトラー似の人物だと思いプロデュースしていくことを決意。TV業界でも成功し、次なる目標として映画の完成に向けて撮影を進めていくが、その途中サヴァツキはヒトラーに似ていると思っていた人物がヒトラー本人であることに気づき周囲に彼をとめるよう協力を求めるが周りはむしろサヴァツキに怪しい目を向け、ヒトラーがクランクアップするなか、彼は精神病棟に入れられてしまう。


 ただのコメディだと思いきや強烈な風刺で(あくまで劇中で描かれてる)ヒトラーの言葉に共感・納得してしまった。2014年になっても民衆は全く変わらない。むしろ高齢化社会や格差問題など新たな問題が浮上するドイツ。「この国で誰が子どもを産みたいと思うだろうか」というヒトラーの言葉が胸に刺さる。
 ヒトラーは一定人数の支持の下総統になったわけであり、ヒトラーを擁護するわけではないが、彼に扇動された国民に戦時中の責任は全くないとは言い切れない。。。今の日本も選挙に行かない割に誰かの政策批判に乗っかって頭ごなしに否定する人いるし、、
 この映画コメディのつもりで気楽に観るつもりだったけど何か色々考えさせられた。
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