takanoひねもすのたり

骸 -MUKURO-のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

骸 -MUKURO-(2015年製作の映画)
3.2
特典映像を加えて3話のオムニバスホラー。

フォロワーさんのレビューで俄然興味がわいたので早速レンタル待ちリストにぶっ込んで待機してました。此度鑑賞♪
お初の監督だしハードル下げめで観てたら、思っていた期待以上のゴアさ!

【ジャストライクアマザー】
まず母親がチンピラ3人に監禁暴行・薬漬にされる→やがて娘が呼び出される→娘もチンピラの餌食になる→ネックレスと娘の悲鳴に母親覚醒→自分の手を潰して監禁を解き→開いた扉の前で仁王立ちし間髪入れすにチンピラの頭ざっくり殺る母親→次は娘と2人がかりで刺殺し、最後のひとりは母が胴体をまっぷたつ!
娘は拳を奴の頭に浴びせます、顔面が壊れ脳漿が飛び散り目ん玉が飛び落ちても。

頭部破壊は若干ゴム感出てるんですけどね、漫画的にぐっしゃりと潰れて脳漿飛び散って血塗れで執拗にボコるシーンの娘ちゃんの右フック!ぐしゃ!右フック!ぐしゃ!が実に楽しげ。
あと、覚醒した母親の「あぁ〜ん?」という見下し表情の絵面が好き。

共闘で戦える母娘っていいですね。
後味も爽快。


【スウィートホームインフェルノ】
ヘンな新興宗教にハマった家族。
少し反抗的で出来のあんま良く無いノゾミに、父、母、妹、教祖がよってたかって「再生の儀式」を行う。最終的に頭と骨を残しバラバラに殺害されてしまうノゾミ。

バスタブの中に臓物に埋もれて顔だけ出してるノゾミ。このシーン好き。

さて儀式は成功しノゾミが復活してくる 。
しかし今度は逆に家族をぬっ殺し始めた。

ひと蹴りで父親の頭がチョンパ、ぽーん。
念力みたいな力で母親をぐっちゃらけ。
妹にも容赦はしません。

監督、靴下フェチかなあ…胸元チラリズムといい、ちょっとフェチが見え隠れする。

ノゾミちゃんが可愛いかったわー。
公園のベンチで友達とカップ麺食べるシーンが可愛い。高校生らしいなあーお腹すくもんね、そもそも水しか飲んでなかったし 笑

【アパートメントインフェルノ】
マンションの一室で死体解体処理を行う男。
細切れにした肉をトイレに流す拘束された女。
そこに手下として若いチンピラが入ってくる。

やがてチンピラが女と出来ちゃって、それを男が知って激怒、チンピラを殺そうとするも、火事場の馬鹿力で頭部ずぶしゃーされてお陀仏。
チンピラの方も力尽きる…。

肉はいいけど、頭部と骨は?
生ゴミの日に出すのだろうか…。

赤と青の彩度をくっきりにしたネオンカラーな映像で目がチカチカする。
クリスマスの照明で使うようなライトが部屋のインテリアで使われていて、それもまた目に痛く…これはちょっと見にくかった。
エンドロールが極めつけに目にきた…。

好きな順は2→1→3で好き。

特典映像に特殊造形師の土肥さんのインタビュー有り。
基本食べられるもの使うって聞いてたけど、あんこと味噌とかりんとう…面白い🤔

ゴア描写はチープながらも工夫が見えて、試行錯誤しながら頑張ってるのが見えて良き。
切り株もぐっちゃらけも首チョンパも、ちゃんと盛り込んだのは偉い!

…んだが、監督は劇伴の引き算を考えた方がいいと思うんだけどなあ。
何かね、この絵面に曲乗せて雰囲気出したいみたいなの時々分かるんだけど、むしろ要らんから!集中力が削げるわ!という時がしばしば。

メロウなサッドコア系と、ドラムンかハードテクノ系がオレのセンス感を醸し出してるんだけど邪魔…です…。

最新作「星に願いを」も観たくなって情報さらってたら「監督は音楽に拘りがあって…」というTweetを見つけてしまい…(遠い目)