皿鉢小鉢てんりしんり

地下室の魔物の皿鉢小鉢てんりしんりのレビュー・感想・評価

地下室の魔物(1973年製作の映画)
3.2
正統な“こどもだまし”ホラー。
こどもしか騙せない恐怖だからこそ意味があるタイプの作品。
こどもの頃に、テレビで偶然見てしまう、という出会い方が、この映画に関しては最も正しいのだろうと思う……(自分のように、幻のホラー映画らしいってことでDVD を購入して鑑賞、というのは多分間違ってる)

冒頭の、あの家を購入するに至るまでのやり取りを、家の中の静止画と音声だけで語られる夫婦の会話で済ませてしまうの、多分予算の関係だと思うけどなかなか良いと思った。俳優に演技させるほどではない“説明部分”はあれぐらいの処理で良い。

クライマックスでカメラのフラッシュで対抗、っていうところまで見せておいて、サラッとバッドエンドで落としてしまう雑さ、はテレビ映画ゆえの雑さが恐怖に繋がっていると思う。