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パーティで女の子に話しかけるにはのちはのレビュー・感想・評価

3.8
 【1977年のロンドンを舞台にしたSFラブストーリー】
★★★★☆
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監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
製作国:イギリス・アメリカ
ジャンル:SF、ラブストーリ
収録時間:102分
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感想...想像以上にぶっ飛んでいる。

舞台は、パンクロックが流行している1977年ロンドン
パンクだけを生きがいにする主人公エンと友人2人は、ある夜いらずらがてら一軒家に侵入する。
そこには遠い惑星からやってきた人間の姿した宇宙人(?)たちが過ごしていた。

エンは美しい1人の女の子ザンに出会い恋に落ちる。人間の暮らしを許された時間は48時間。48時間だけザンと一緒に普通の生活とパンクな夜を過ごす。


この作品、斎藤工さんが朝のZIPコーナーの映画で紹介していて、
気になっていた。SFのラブストーリーで、淡い恋模様を描くものでラストのオチも想像はしていた。

自分の中ではストーリーが予想以上に良かった。

ザンの行動が初々しく、切なく、デートシーンは可愛らしくて。そしてパンク・ロックなスタイルが取り入れられていて激しくてカッコよく。(笑)

映画のオープニングがロック溢れる音楽がガンガンすぎて、耳痛くなるくらい激しいww

頭を振ったり身体を動かしたくなるような音楽やアーティスト名が
会話中で出てくるから、
年配層からしたら、お!あの曲だなぁ!と思ったりするんじゃないかしら。

人間のようだけど宇宙人のグネグネしている動き、めまいがするようなサウンドは

不思議な感覚に。観終えた後の余韻が残るほど。


宇宙人の中でも「絶滅するか進化していくのか」といった議論があって

現代社会の問題でもある、絶滅危惧植物のことについてメッセージがあるんじゃないかと思う。



70年代のロンドンの街や雰囲気、建物を観て

懐かしい気持ちになった。

学生の頃にロンドンに1ヶ月だけ滞在していた。

ロンドンの街並みの匂いがした。

主人公エンを演じるアレックス・シャープの青い瞳が綺麗。

調べてみると彼28歳。高校生役ハマっていて違和感がなかった。

そしてヒロイン・ゼンを演じるエルファニング!!

もう白い肌に喜怒哀楽の表情が自然で虜になる。
パンク姿で強烈な歌をうたう美声は

ここでしか観られないだろう。

宇宙人の服装も変わっていて、行動やクスッと笑えるシーンあり。

アメリカンジョーク入っている気がした。

宇宙人の集まりがカルト集団ぽくて、

ちょっとわかんないところあったけど気にしない。

 

色々とぶっ飛んでいるから、

どうやってこの期待以上の良さを伝えるか考えていたけど、

もうこれ以上のことは言えない。


ラストシーンが個人的には高評価。

 
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