ゆっくりと話して、たくさんわらって、とても控えめでチャーミングで、少しもえらぶらない。どちらかといえば自信がないかのようにも時折見える。
映画として、素晴らしかった。カットや構成、音楽全てがゆったりとしていて美しく、何よりソールの言葉は全て書き起こして自分のために保管しておきたいほど。
ソールの写真が素晴らしい。みずみずしい色彩と彼だけの構成。素晴らしいのは当然なんだけど、そこには彼のこだわりや、優しさや、そういうもの全てが溢れていた。
雨のニューヨーク。とりわけセルフポートレートは本当にかっこよくて痺れた。
彼の写真への向き合い方は、優しさの中にも強いこだわりがある。
ソームズのエピソードに、胸が締め付けられた。
時折見逃してしまうんだ 今大切なことが起きているという事実を
世の中全て写真に適さぬものは無い
全ては写真だ
カメラがあれば写真を撮る
どんな写真が撮れるか それは分からない
本当の世界は隠れたものと繋がっている
無秩序には独自の魅力がある
無秩序にも快さがあるんだ
私の好きな写真は、何も写っていないように見えて
片隅で何かが起こっている写真だ
