Taka

シークレット・ロードのTakaのネタバレレビュー・内容・結末

シークレット・ロード(2014年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

60歳銀行員のノーラン。
愛する妻と二人暮し。
支店長への昇進の話も出てきた。
そんなある日、出会った若い男娼レオに心を奪われる…

という、ロビン・ウィリアムズ最後の主演作だそうな。

演技面で言えば、寂しさや哀しみを感じさせる表情は流石はロビン・ウィリアムズと思う。
けれど、内容的には(彼には申し訳ないが) かなり不満。
脚本の出来が良くない。
展開させる為とは言え、ノーランの言動が間抜け過ぎて、奥さんにバレまくり、嘘をつきまくる。

嘘をついているのがバレているのを知り、謝罪するが、嘘をついた理由を言わないし、奥さんも追求しないのも解せない。

レオに対する心理的拘束もありがちな展開で、彼の仕事を邪魔し、痴話喧嘩になる等かなりありきたり。

ありきたりな展開な上、一見優しそうなノーランの自己中心振りが酷い。

レオが「仕事」である事を強調しているのは、自分がゲイである事を否定したい思いがあるのではないかと思えるのだが、それに対してノーランは「自分がゲイである事を受け入れろ! そして俺を愛せ!」と強制しているようにしか見えないんだよね。

ラストの奥さんとの話し合いも、奥さんの思いを完全無視した上で逆ギレしてるし。
そして自分だけ「はい、新しい自分と向き合うよー!」って何なの?

そんなこんなで遺作(?)なのに残念な出来栄えであった。
Taka

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