絶望と希望の話
少年ルパートと、人気俳優ジョンの文通
そして、ジョンの死。
なんでジョンは死んでしまったの?
純粋にその理由を知りたくて、冒頭から一気にのめり込んだ。
人は大なり小なり、なにかしらの仮面をつけてると思うけど、嘘をつき続けると自分が分からなくなる
自分も傷つくし、人も傷つける。
でも、仮面をつけないと生きにくい世界があるのは事実。
偏見や差別、好奇の目に傷つけられ、自分を恥じる。
これは、映画の中でも言ってたけど、裕福な国の贅沢な悩み…ではなくて、人間が持つ悩みだと思った。
少年ルパート=ジョン=きっと身近にいる誰かなんだと思う
ジョンを死に追いつめたのは、誰だろう。
大きな孤独を抱えたジョンを思うととても悲しいけど、成長したルパートを見て希望を持てた。
ルパートとジョンの周りの人が皆、2人を傷つける存在に見えてしまうこともあったけど、それは人の全部じゃなくて、ある一面でもあることを知って、恥ずかしくなった。
たしかに世の中悪意はある。
それでも、人を一面だけで捉えたり判断しないで、優しくなりたいなぁ…と思うばかり
自分のスタイルを大切に。
そして、人のスタイルも、大切に!
ドラン監督の映画を観るのはまだ2作目だけど、自分が知らなかった、それか知らないふりをしていたかもしれない複雑な感情が、次々に湧いてくるから不思議
あぁ、しんどい〜と思いつつも、両足をドラン沼に突っ込んでしまった