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ハンガー・ゲームのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)
3.3
スーザン・コリンズの小説(シリーズ)「ハンガー・ゲーム」をゲイリー・ロス監督が映画化。
主題歌はアーケイド・ファイア
「Abraham's Daughter」と
テイラー・スウィフトFeat. ザ・シヴィル・ウォーズの「Safe&Sound」
原題: The Hunger Games  (2012)

文明崩壊後の北アメリカ。
独裁国家パネムは、キャピトルと呼ばれる高度に発達した都市に住む富裕層が貧しい12の地区を支配していた。
ここでは、第13地区を壊滅させた叛乱への制裁として、年に一度のイベント「ハンガー・ゲーム」が行われ、12の地区から男女1人ずつくじ引きで選ばれた12歳から18歳までの「贄 (いけにえ)」24人が、キャピトルの監視の元、広大な野外競技場で、最後の1人になるまで殺し合いをさせられる。
イベントは今年で74回目を迎え、第12地区からは、選ばれた幼い妹のかわりにカットニスが出場を志願する…。

~ヒロインと家族、第12地区の住人~
・カットニス(ジェニファー・ローレンス):第12地区に暮らす16歳の少女。弓矢での狩りが得意。ヒロイン。
・妹、プリムローズ(ウィロウ・シールズ):12歳
・母親(ポーラ・マルコムソン)
・幼なじみ、ゲイル(リアム・ヘムズワース):カットニスに好意を抱いている。
・ピータ(ジョシュ・ハッチャーソン):第12地区の男の代表。かつての同級生

~キャピトルの住人~
・パネムの大統領(ドナルド・サザーランド)
・シーザー(スタンリー・トゥッチ):ゲームの司会者
・セネカ(ウェス・ベントリーバカリズム):ゲームの管理者
・ヘイミッチ(ウディ・ハレルソン):50回目の優勝者。カットニスの指導係。
・シナ(レニー・クラヴィッツ):カットニスのスタイリスト

~ゲーム参加者(他の地区)~
・ルー(アマンドラ・ステンバーグ):11地区の代表。12歳の小柄な黒人少女。
・ケイトー(アレクサンダー・ルドウィグ):優勝候補の筆頭。

"刈り入れの日"
"スポンサー"と"差し入れ"
"ルールの変更"
"悲恋の恋人"
"猛毒のある木の実"

「本当に生き残りたきゃ、観客に好かれるようにしろ」

「希望。恐怖より強力なのは希望だけだ。少しの希望は国家に有用だが、膨らむと危険だ」

「僕は変わるのが怖い。
本来の僕のまま死にたいんだ」

古代ローマ時代に市民に娯楽として行われたコロッセオでの剣闘士競技が、未来のディストピア社会に移し替えられている。
単なるサバイバル・アクションではなく、独裁社会におけるヒューマン・ドラマにもなっている。
ただ、CG場面(森林火災や猛獣に襲われる場面など)はいかにも作り物の感じがする。次回作に続くせいもあり、安直なルール変更を持ち出すなど、ラストが尻すぼみになったのが残念(でも、やはり続きが気になる…)。
なお、ディストピア小説と言えば、オルダス・ハクスリーの「すばらしい新世界」とジョージ・オーウェルの「一九八四年」が古典。
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