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ハンガー・ゲームのyastakのネタバレレビュー・内容・結末

ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

シリーズものとして続いてるし、なんとなく気になって鑑賞。
続編には、フィリップ・シーモア・ホフマンも出てるし。

近未来舞台のバトル・ロワイヤル系ディストビア・ムービー、といった立て付けですが、細かいところで突っ込みどころ満載な作品でした。
原作未読だけど、読んだら少しはスッキリするのでしょうか。

テレビのショーってことで主な見所が殺し合いなら、運営側の仕掛けで人が死ぬのは避けなきゃいけないはずだけど、普通に大けがしてる。
全員死んだら成立しないはずだよね?といった、そもそもの設定と反するゲームの運営側判断にめっちゃ引っかかってしまいました。

主役のジェニファー・ローレンス。体当たりで頑張ってますが、演じるカットニス役の設定にいろいろ無理がある。大自然の中で育った割には、サバイバル能力低めなのがまず気になる。弓矢も得意なんだか下手なんだかさっぱりわからん。

あと、展開上の都合なのか、会って間もない人達によるカットニスへの期待が勝手にどんどん高まっていくとこにも、イマイチついていけませんでした。

一子相伝の奥義伝承者レベルの強さならそれもまだわかるんだけど、本作は普通の女の子が家族のために頑張る話。
ただジェニファー・ローレンスは、不思議な眼力というか華がある感じで、内容に首をひねりながらも最後まで鑑賞できたのは、なんだかんだこの子のおかげかも。

対決することになる他のメンバーの描き方もけっこう雑。せめて主要メンバーくらい、もうちょい細かい情報を教えてくれないと、ドキドキしてこないよ。
あと全体的にバカに描きすぎ。たぶん、今どきの子はもっと賢いと思います。
って書いてて気がついたけど、そうなんです、本作は悪者にも魅力がない。

さておき、周りを固めるキャストは割と豪華です。
ドナルド・サザーランド、個人的には、笑顔が魅力的なおじさん / おじいちゃん役の方が好きですが、本作では冷徹で圧が強めな独裁者。
スタンリー・トゥッチ、エリザベス・バンクスら、それなりの人達が不思議なメイクと未来人テンションで続々登場。
個人的に大好きなウディ・ハレルソンも、本作ではなんか一貫性の乏しい不思議なキャラクターでした。
極めつけは、レニー・クラヴィッツ。あれ?と思ったらまさかの本人。

とにかく説明不足で詰めが甘いため、緊迫感も薄味。結果として納得感も悲壮感もイマイチ。
登場人物への感情移入がしづらくて内容がこれだと、テーマの悪趣味性だけが際立ってきちゃう。だって子どもの殺し合いだもん。

続編から尻上がり的に面白くなるのかなあ、と思いつつもこの先を観るのはちょっと厳しいかも。。
ただ続編は、コンスタンティン、アイアムレジェンド、レッドスパローとか撮ってるフランシス・ローレンスがメガホン。
うーん、、、迷う。。
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