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風櫃(フンクイ)の少年のsnatchのレビュー・感想・評価

風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)
5.0
侯孝賢の映画で大大大好きな作品!これぞ、小さいけれど純粋な映画の中の映画🎬
少年たち、まとまりのない心と毎日、親、海、島、都会…でも、当時、観たきりで具体的に書けないのが残念…
ただ、私が彼の作品でよく体感する主人公の気持ちがスクリーンから溢れるように伝わり私も彼らと同化するようなシーンが、建設現場のビルの上から街を見る場面だったのは覚えています🥺あと、少年たちがスクリーンの中で本当に生きていて、見つめっ放しでした、未見の方はぜひ‼︎🇹🇭

2020年夏 二十数年ぶりにこの映画に再会できました。島も海も空も、彼らも何もかも…変わっていない、褪せていない、いや、それ以上に自分もこの子たちの年齢に大人の自分が加わり、ぐっとくる。家族の悲しい知らせ、その瞬間から涙がこぼれこぼれてきた。
自分の中の気持ちがあふれ出しているのに、出せない、伝えられない、伝わらない、この感覚…子供から若者へ大人になっていくひと時が本当にスクリーンにそのまま映される。
島での甘えと無鉄砲さ、喧嘩っ早くて足が速い‼︎鬼ごっこに見えてくる😆
都会に出れば右往左往、他人が初めて介在してくる自分体験、届きそうで決して届かない初恋の人。そんなリアルな彼らをやはり 見つめっぱなし。やっぱりおバカさんな映画ジャケットと😆それぞれが向かう一歩、ラストの彼女は去り、友達は兵役に…今は何も出来ない自分だけれど大声は出せるよ!そんな気持ちがよくわかる。やっぱり好き。
ずっと愛しているよと伝えたい「風櫃の少年」たち
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