風櫃(フンクイ)の少年の作品情報・感想・評価

風櫃(フンクイ)の少年1983年製作の映画)

The Boys from Fengkuei/風櫃來的人

製作国:

上映時間:101分

ジャンル:

4.0

あらすじ

フランスのナント三大陸映画祭で最優秀作品賞を受賞し、ホウ・シャオシェンの名が海外で広まるきっかけとなった記念碑的作品。台湾海峡上にある澎湖島の漁村・風櫃に育った3人の若者たちを主人公とする青春映画の傑作。現在は気鋭の監督としても活躍するニウ・ツェンザーが主演。

「風櫃(フンクイ)の少年」に投稿された感想・評価

見終わり、DVDをしまう際に目にするジャケットに感じるものがある。
WINSRIVER

WINSRIVERの感想・評価

4.3
アパートがかっこいい。
現在から過去への繋ぎが上手くて、時間を戻すことなく過去を描いている。
1000

1000の感想・評価

4.4
【第1回国際図書館映画祭】
3本目にしてようやくカラーを手に入れたILFF。台湾ニューシネマからの刺客、『風櫃の少年』。

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・こいつはもうめっぽうに面白かった。ニワトリほふるときの歌も最高だし、シュールな父親も最高だ。
・定点カメラで映した喧嘩シーンなんかは、まさにSlow Cinema!!って感じ。この辺の文法についてもっとよく勉強したいな、と。
・ヒロインはほんと「マブいスケだぜ」って感じだが、ワキ毛は剃ろうな。
・台湾ニューシネマは、撮り方はもちろん、題材がすごく好みなんだよな。風が吹けば吹っ飛んでしまいそうなささやかな感情を、丁寧に汲み上げている。ゾンビみたいに酔い散らかしてるのに、ヒロインが彼氏と部屋に消えたのを見て、一気に酔いが覚める場面なんかは観てて胸が苦しくなった。
・人生というのは、適切なタイミングで、適切な相手に、適切な言葉をかけるゲームであって、どうかんがえても本質的に無理だ。カップルというのは大変だね。
・なんてことない失恋が二つ描かれるだけの映画。若いって、やっぱいいなぁ。乗り越えろ、乗り越えろ。
koya

koyaの感想・評価

4.5
 この映画は1983年です。
日本はまだまだバブル景気に浮かれていた頃。
そういう時にこの映画は公開されなかったろうと思います。
今だからこそ、(私が観たのは映画祭ではありますが)開されて共感を得るのであろうと思います。

風櫃という台湾南部の島では、景気がいいとか、あまり関係ありません。一番近い都市は高雄で、さらに大都市、台北があります。

さて、この時代、私は何をしていたか?
学生から社会人になって、世の中浮かれていたけれど、仕事がきつくて泣いていた頃であります。
景気がいいときに忙しいのと景気が悪いときに忙しいのでは気分が違う、と後に言われた言葉でありますが、私は仕事ではつらい思いをしていたけれど、飲み会とかも連日でそれなりに青春を謳歌していたのだと思います。

 そしてもう老後を感じる、考える年になってみると、この映画は実に先を読んでいたのですね。
いつか来る不安。若くてもなんとなく感じる将来への不安。そんなものが描かれていました。

 若い時に観るのと今の年になってみるのでは多いに違うのですが、それは受取手の問題で映画は以前として映画としてあるわけです。
それを今、こうして観て、驚く訳ですね。こんなに「不安」に満ちた若者像だったと。

 主人公たちがたまたまもぐりこむ映画館では、ルキノ・ヴィスコンティ監督の『若者たち』が上映されている、と言う点だけでも
すごく「若者の不安」を描いているといいましょう。

このレビューはネタバレを含みます

2016年9月1日、早稲田松竹にて鑑賞。「ホウ・シャオシェン監督特集、2本立て」
久しぶりの早稲田松竹。前回もホウ・シャオシェン監督2本立て(『悲情城市』&『黒衣の刺客』)であったが、今回も混んでいた。(平日なのに…)

さて、この映画を観始めると「なんだ、若者が喧嘩ばかりしていて、恋もするし、恋愛ものか?」などと思っていたら、なかなかの佳作であった。


序盤は、若者たちがビリヤードしている冒頭から入って、額の凹んだ中年男は「何故、額が凹んでるの?」と思いながら、物語が進んでいく。

なかなか可愛い娘が登場するが、彼女にモテようとして「波を背景に、バカみたいな踊りをする若者4人組」は、アホらしくて爆笑。

終盤の「額の凹んだお父さんが死んだ」という事実を認識させておいて、息子の視線で自転車を映し(ここまではカラー映像)、カメラが横に振れるとセピア色の風景に若い父親と少年の子供時代の姿が映るという「時空を超越する流れるようなシーン」があり、このシーンを観るだけでも、この映画を観る価値はあったと思う。
素晴らしいシーンであった。
cinefils

cinefilsの感想・評価

4.1
スタイルはほぼ確立しているが、まだ固まってはいないので、わりと柔軟な感じ。ストーリーもシンプルなので、ホウ作品を一本も見たことがない人に一番薦めやすい作品かも。

映画館で見ていたモノクロ映画はヴィスコンティの「若者のすべて」。

麻雀をやっている物凄く下品な男を演じているホウ監督の名演!
cotie

cotieの感想・評価

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島に帰るところ以降が悲しくてよい
台北行きのバスを待っているとき、アチンは彼女のことを見ていて、彼女はほおづえついて横顔しか見せてくれない それがすべてって感じ
ある人間の青春の墓標。正直青春言うても憧れるような部分は一切なかったしいざこざが複雑でいちいちどうでもよかった。でも他人の青春てそういうもので正解なのかなと思った。
父親の表情と、ワイドスクリーンのカラー映画と、ラストシーンのシークエンスがよかった。
toko

tokoの感想・評価

3.5
ユジク阿佐ヶ谷にて。

スクリーンから伝わる高雄のまとわりつく様な暑さが、街並みや市場の騒々しさと共に若者の危うさと苛立ちを際立たせてました。

だからこそか、風櫃に戻って来た時の、古い家並みや人気のない道などが爽やかな海風の様に感じられホッとしたのかな?

平凡な少年達のありふれた青春期の一面が淡々と描かれているのですが、侯孝賢監督ファンと台湾好きには、あの空気感はたまらない映画だと思います。

個人的には、主役の若い頃の鈕承澤監督の初々しい姿が微笑ましかったです。
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