玄助

メッセージの玄助のネタバレレビュー・内容・結末

メッセージ(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

おもろい!

途中までは伏線であろうために意味不明な情報を淡々と「ふむふむ」と集めていた。
が、「この子は一体誰なの?」の一言で一気に「ん?んん!?待て待て待て待て!!え!?つまりあれがあれでこうなって...んん!?....あ!あー!ほうほうほう!はえー!!」と脳みそフルスロットルのパニック状態。
伏線がくしもお見事でござんした。
ノンゼロサムゲームのとことか、娘の絵とか見て、過去の記憶をヒントとして行う未来予知か、自己の過去の記憶に基づいて宇宙人が現象を起こしてるのかとは思ったものの、まさかの言語概念の習得が時間認識の超越につながるとはね。面白かった。

確かに娘回想のような映像は映画に流れてても?主人公が明確に娘関連のことを頭に浮かべてる描写は宇宙人以降なのよね。
独身だって言ってるとこも、見てる方は勝手に「離婚して子も死別して独身ね。」って勝手に補完しやすくうまかった。

あと娘が死ぬとわかっていながらも、産む選択をしたことも、時間の認識が全部同時並行であるということから、しっくりきた。時間を前後関係なく俯瞰的に見るということは、存在した、または存在するであろう事実さえあれば、常に存在することと同義。であるからしてコステロはアボットを「死の過程にある」と表現した。アボットがその時死にそうで、その後死んでもコステロにとっては3000年後と爆発前にはいるわけで、時間を俯瞰的に見ればアボットは存在してるってなるわけだ。おもろいなぁ。

ただ唯一気になるのが、3000年後何がどうなって、人類はなぜそこに必要かが全くわからんとこやね。想像にお任せするにしてももうちょいヒントのようなもので想像力を刺激してもらえるとよりよかったかなぁ
玄助

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