アキラナウェイ

アントマン&ワスプのアキラナウェイのネタバレレビュー・内容・結末

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

前科持ちの元泥棒、バツイチ、キャップとは顔見知り程度。シビル・ウォーでFBIに拘束され、2年間自宅軟禁中のアントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)。

いいなぁ〜、この緩さがいい!
インフィニティ・ウォーで意気消沈していた我々に笑いと元気を与えてくれる小さなヒーロー、アントマン!

実はMCUの中では個人的にあまり好きではなかったアントマン。スーツのデザインはあまりカッコ良くないし、小さくなるという事が強くなる事とはどうしても思えず、物語のスケールも小さめ。然し乍ら、シビル・ウォーで「そんなのアリ!?(アリだけに)」な巨大化を見せ、続編である本作は更にサイズ変化のバリエーションが増えた事や相棒ワスプのキレの良いアクションのお陰で一気に魅力が増している。思えば、腕っぷしが強い訳じゃない分、最もトリッキーなバトルが堪能出来るのがこのシリーズの醍醐味とも言える。

ハンク・ピム(マイケル・ダグラス)が娘ホープ(エヴァンジェリン・リリー)と、30年前に量子世界に迷い込んだ妻ジャネット(ミシェル・ファイファー)を救い出そうとする物語が良かった。

そんな量子レベルの救出劇が科学的に可能なのかはかなり眉ツバだけど。

量子世界で繋がったジャネットとスコットの意識。
ジャネットが憑依したスコットが最高に面白かったし、今回はスコットの親友ルイス(マイケル・ペーニャ)にも大いに笑わせてもらった!

マイケル・ペーニャーー!最高だぁーー!
早送りしてるかと思う程の早口!
声出して笑いました!
マイケル・ペーニャファンには堪らん!
警備会社の他2名も、FBIのアジア系の彼も、コメディとしてめっちゃ笑えた!

あらゆる物をすり抜けるゴーストは序盤ミステリアスなヴィランとしてアクションも良かったが、蓋を開けてみるとただ悲劇のヒロインぶった自己本位な人間だったのが残念。

サイズ調整が安定しなかったり、ワスプに活躍の場を奪われがちだったり、自宅軟禁中にマジックやドラムの練習に余念がなかったり、やはりヒーローと呼ぶには三枚目のスコット。それでも…

1人じゃなく、パートナーと組む事で強くなる。
1人じゃなく、娘がいるから強くなる。

そんな半端者だけど、この映画はスコットの優しさで溢れている。MCUでこれ程家族愛に満ちて優しく陽気な映画はない。

し、しかし、エンドロール後のアレよ。
またインフィニティ・ウォーの古傷が痛み出す。
せっかく救い出したジャネットと共に3人とも消えてしまうなんて…。泣くわ…。

アントマン!アベンジャーズ4での活躍を待ってるよ!量子の世界から誰がどうやって助けてくれるのかわからないし、小さ過ぎて忘れ去られそうだけど!

アントマンとワスプは帰ってくる?