【ぼくの名前はズッキーニ】というえげつない傑作がこの前上映されてもう今年は暫くこれに匹敵する作品出ねえだろうなと思ってたらなんなんじゃこのバケモン映画…アニメーションの年じゃな今年は…
まあディズニーピクサーよろしく穢れの無いハートフルな一本道なわけですが、もう老いも若きも男も女も全ての人間をターゲットにしかと捉え涙腺ギターをボロンボロン掻き鳴らす。涙こぼすの堪えすぎて小刻みに震えてたぞまじで。劇場でも鼻水すすり泣きの音がそこかしこで。決してこれは花粉症のせいではない。
ツッコミどころもまあ無くは無いんですけどこれはほんとに好みの問題でさほどテーマに影響を与えるものではないかなと思いつつ。夢と家族の二項対立は確かに疑問符がつくけどそれだけの背景もあるし終わりよければって感じで。脚本も普通に先が読めず心地の良い不安さがある。
映像は間違い無しの美しさで音楽も心に突き刺さる。
大きく1人で歌う場面と2人で歌う場面の2パターンがあって、1人のほうは力強さと思いの丈をぶつけんぞって感じ。2人のほうは色んなコンビパターンがあってそれぞれの関係性やら歴史、後悔と悲哀、愛と喜びが歌になって襲いかかってくる。逃げ場が無い。色んな感動のパターンがある中でそれぞれを最大限のパフォーマンスでぶつけてくる。
好きすぎる。ツボ。降参。