みたの2週間前くらいですが、印象深い。戦争を背景にした不良少女たちの更生施設の話なんだけど、実際のところ彼女達は不良でもなんでもなくて、世間がラベルを貼付けてはがさないようにしているだけということが次第にわかってくる。香川京子演じる先生からいわれたことばをすべて教室で広める素直すぎる伝言ゲームなんて無邪気すぎてすれっからし感ゼロだろ。しかし、この伝言というのは作品の重要なテーマかもしてない。うわさ話のモチーフもやたら多いし。
左右交互になされるカメラの平行移動がとても印象的。廊下の奥行きも実に巧みに使われている。意味有りげにかじる夏みかんはなにを表わしているんだろう。
志水宏作品はもっと観たいですね。