なちゅん

戦場からのラブレターのなちゅんのレビュー・感想・評価

戦場からのラブレター(2014年製作の映画)
4.3
なんと悲惨か。美しく愛のある、けれどひどく悲しく心の痛い2時間。
何もみんな失わなくとも、と思ったところで、これは彼女の自叙伝なのだから、事実起きたことで。彼女は作家としてこれを書き上げたけれど、きっと書き残すことのなかった、同じような境遇の女性はあふれるほどいたはずだ。
ヴェラの最後のスピーチは胸に迫る。いつの時代になっても決して忘れてはいけないことが詰め込まれているように思えた。

タロンの笑顔の魅力的なことといったら。暗いトーンの中でもパッと火が灯るように優しくSweetな笑顔だった。
そしてアリシアの目の表情。リリーのすべてでもそうだったけれど、彼女は言葉なしでも深く表現できる美しい女優さんだと思う。
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