きょん

ぼくのエリ 200歳の少女のきょんのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

大学生の時にレンタルして視聴したので、大分記憶がぼんやりしていますが、序盤で虐められている男の子が猟奇殺人の新聞を切り抜いてノートか何かに丁寧に貼って保管している所が印象深いです。ヴァンパイアの子といつも一緒にいた老人も、かつては彼(ヴァンパイアの子)に魅了され血を飲まないと生きていけない彼の為に殺人を繰り返し血を溜めていたのでしょう。小説版では死ぬ間際にヴァンパイアの子に襲いかかろうとする場面があるらしく、親心ではなく性愛的に愛していたのが分かってゾッとしました…しかもヴァンパイアの子って去勢された男の子だし…。ただ、虐め(というか犯罪行為)を受けて主人公が死にかけているときに彼がプールで助けてくれて、随分と仲良くしていたし、愛を誓ったのかな。汽車に乗り込んで箱の中に隠れているモールス信号で“愛してるよ“と伝える主人公を覚えています。でも寿命の長さが違うので、主人公が先に死ぬのは宿命で、ヴァンパイアの彼は、死ぬのを看取った後にまた新しく代わりの人を探すと思います。長い長い人生の中で、何度も色んな人と旅をしてきたのだろうと思うと切ないけど、残酷ですね。
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