ねぎおSTOPWAR

ぼくのエリ 200歳の少女のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.4
「これ、この前言ってたやつ!」
「あっ・・どーもどーも・・」
映画仲間から輸入版のこれ借りたんですよ。
let the right one in
正しいものを受け入れなさい・・みたいな感じ?

正直、「観てればなんの話だったか思い出すかなー」くらいの感じで邦題も調べずに見出したんですー。

1. 最初の印象
「なんだこれ?あっ血を抜くの?とろっ!おいおいせっかく取った分でも持ってこーよ!」
これ、映像綺麗だなあ。
・・まだ何も気付けず。

2. ドラキュラか‼️
「狼男??いやいやドラキュラなのね、この娘!あっ‼️ってことはそーか、こないだパク・チャヌク「渇き」の話してた時に・・」
ひとつスッキリ。

3. おっっもしろいじゃん‼️
ほんと何にもわからずに見出してるからいちいち発見出来て楽しいんだ、これ‼️
ハリウッドはこんな作りしない!
虐められっ子の男の子とドラキュラの女の子・・
この感性の隙間を残してくれてるのってヨーロッパ最高‼️

4. 輸入版だった意味がわかった‼️
いや、マジ二度見!
これ、結論言うと日本版の大失敗ですって‼️
(この書いてる時点では見終わって調べた後っす)
このお話の相当の根幹にあたる描写をモザイクにした日本の、むしろいやらしさ‼️
もう一度言いますね。
陰毛もないし性器のかけらも映ってないのにモザイク処理する日本人の芸術がわかってない感じ。もうほんとこの国ってむしろ陰湿で卑猥‼️

どうしても知りたくない方は以降読まないでください‼️



あのね、上で男の子と女の子って書きました。
しかしね、〈彼女〉の着替えを覗いてしまった主人公が見たのは、股の傷痕。
位置的にね、チンコがあったところを去勢して縫った痕。
これをモザイクってなに!??????
だから男の子だった子ってこと。
ここに恋愛やセックスは介在しないんですよ!
そうするとね、この二人の関係性というか、全てはひっくり返る。
社会からの阻害と、理解者の存在・・それも唯一の!

すんごい、マジすんごい話ですよ、これ・・
そしてこの凄さをまるまる消し去った日本のなんと悲しき品性・・。😭