すずき

キングコング:髑髏島の巨神のすずきのレビュー・感想・評価

4.5
コングvs戦闘ヘリ部隊、歩兵部隊vsモンスター達、コングvs大ダコ(実はイカだけど)、コングvs大怪獣スカルクローラーとすんばらしい怪獣バトルが目白押し!の特盛り怪獣映画。
ギャレス監督の「GODZILLA」には随分肩透かしを食らったが、こちらには大満足!
そうそう、ハリウッドにはこーゆー怪獣映画を作ってもらいたかったんだよ、って感じだ!

まず今作の主人公・コングだが、デカイ!
いや、キングコングがデカイのは当たり前だけど、予め予習しておいた2005年版「キング・コング」と比較しても超デカイのだ。
7.5mと31.6m、つまりパトレイバーとガオガイガーぐらい大きさが違う、といえばピンと来るだろうか。
そしてゴリラの癖に、背筋が伸びて姿勢がいい!ゴリラ顔だけど、その佇まいは人形汎用決戦兵器!
性格は、島の平和と自然を守るヒーローで、2005年版コングとはまた違ったカッコよさを持つイケゴリ(イケてるゴリラ)だ!
まあ正直、怪獣としてのビジュアルはGODZILLAに完敗のGORILLAだけど、その分アクションがカッコよくって、ゴジラには到底出来ないような、器用な殺陣で魅せてくれる!

この映画の第一報を聞いた時は、「ゴリラかよ、多分見ないな」と思ったけれど、監督が日本オタクと聞いて「よっしゃ、見るか!」になった俺。チョロいな。
しかしでもだって、日本オタクの作る映画って面白いじゃない!?タラちゃんしかりデル・トロしかり。
そんな日本オタクのロバーツ監督、怪獣の見せ方も「分かってる」お方で、コングの戦闘を一番かっこよく見せる構図でキメてくれる。
夕陽を逆光にして、正面全体像のシルエットを見せる構図とかすげー庵野っぽいなー、と思いました。

前情報で小耳に挟んで楽しみにしていた人物、「イカリ・グンペイ」は劇中の現在では故人で、名前しか出てこなかったのは残念。
その代わり、彼の遺したサムライソードが大活躍!ニンジャ!ハラキリ!Yeah!

吹き替えはGACKTと佐々木希とプロレスラーが演るとか聞いたので、どーも不安過ぎるので字幕で鑑賞。
訳者・アンゼたかし、監修・町山智浩のハズレ無しだったので良かった。
吹き替えの評判はどーなんだろーか。

この手の映画を見に来る人達って、「濃い」人達だと思っていたけど、平日レイトショー劇場内のおよそ半数、15人ぐらいがスタッフロール中に席を立ったのが驚き。
まさかFilmarksユーザーにはそんな方はいないとは思いますが、この映画はスタッフロール後も嬉しすぎるオマケがあるので最後まで見るように!と一応注意しておきまする。
眼帯つけたサミュエルが黒いロングコート着て出てくるワケじゃないけど。